―抜毛症― ―N×S―part２ (ページ16)

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和「智、あんま余計な事…言わないで」

智「わかってるってばー！」

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そもそもこの２人

どういう繋がりなわけ！？マジで意味不明

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「大野さーん。ちょっといいですか？」

智「あ、はーい

和、翔くんの相手でもしてて。すぐ戻るから」

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智くんはバタバタと慌しく控え室を出て行った

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相手って…上から目線な言い方、ムカつく

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智くんが出て行って

途端にシンッと沈黙に包まれた

二宮くんは話しかけてくるわけでもなく

ただ俺の事をジッとみていた

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黙って見つめられても………困るんだけど

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休憩時間はまだまだある。適当に時間潰すか

カバンから携帯を取り出して、ゲームをしようとした

その時

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和「しよ」

いきなり声をかけてきた

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和「一緒にキャッチボール、しよ？」

翔「…嫌」

和「やろ？」

翔「嫌だよ。絶対に、嫌」

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何で俺がこいつとボール遊びなんて

しないといけないわけ？ぜーったいにお断りだな

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和「どうせ暇なんでしょ？

あー…それとも、キャッチボールできないの？

もしかして運動音痴とか？」

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挑発するような口調に、ついイラッときて

その上、俺はわりと負けるのが嫌い。だから

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翔「好き勝手言うな！

それくらい、できるに決まってるだろ！」

和「よし！じゃあ、やろう！」

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………結局、やる事に

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和「ねぇ、櫻井くん」

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キャッチボールをしながら

二宮くんはゆっくり口を開いた

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和「…モデルのお仕事、大変じゃない？」

翔「…べっつにー」

和「本当？じゃあ、楽しい？」

翔「そりゃあ…楽しいよ………」

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本当に楽しいって思ってんのか？俺

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和「てゆーかさ」

翔「…何？」

和「苗字呼びってさ、他人行儀だよね？」

翔「…何が言いたいわけ？」

和「下の名前で呼んでいい？」

翔「………好きにすれば」

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何で？

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和「じゃあ………翔さんって呼ぶね」

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何でこいつは

俺に…構ってくるわけ？

しかも俺、いつの間にかこいつのペースに飲まれてない？

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