70話 ページ32
「ミザール、そこまでです」
倉庫内に響いた聞きなれない低く穏やかな声
その声に対し、雲雀とAは戦いながらもわずかに反応を示す
だが、すぐにそんな声はなかったかのようにお構いなく戦いを続け、トンファーと短剣を振るう
「そこまでです、と言ったのですが―――――」
漠然とどこからか聞こえてきたエコーのかかったような声の距離が近くなり、はっきりとしたモノへと変わる
「聞こえませんでしたか？」
雲雀とAの間に現れた、Aと同じ仮面をつけ、紫色がオレンジ色になった以外はまるで同じ形の衣服を身に纏う、ウィスキー色の髪を持った人物―――体格から見て男性のように見えた
彼は、交わろうとしていたトンファーと短剣を黒い手袋越しにつかみ取り、仮面の奥の瞳でちらりとAを見つめた
主「ベネトナシュ・・・・・・」
ムッと顔をしかめ、ベネトナシュと呼ぶと、目の前の人物をAは軽く睨み付け、掴まれている短剣に込めている力を強める
主「なんで邪魔するの！これはおレと恭弥君の戦いだよ！手出ししないでって言ったじゃんか！」
ベネ「えぇ、ですが、それはあくまですべてが終わるまで
仕事は問題なく片付きました、よってこれ以上の足止めは不要、戦いも終わりです」
主「ヤダ、まだ決着ついてないもん」
雲「これからって時に邪魔しないでくれる？」
ギロリと雲雀もベネトナシュをにらみつければ、トンファーに加える力が増していく
そんな彼らを仮面の向こう側から見つめ、ベネトナシュは小さく、しょうがないな、というようにため息を吐いた
ベネ「あなた方がずっと戦うことを待っていたのは私も知っています
ボスもそれを知っていたからこそ、今回のミザールの任務の中でヒバリと戦うことを許しました」
高い戦闘能力を持つ2人から強い力を加えられているにも関わらず、ベネトナシュの腕はびくともしない
むしろ、余裕そうに話す彼に、雲雀の機嫌は更に悪くなっていく一方だ
ベネ「ですが、任務が終了した以上、ここからはボスが提示した条件から外れた戦いとなります
このまま続けても私は一向にかまいませんが、お叱りとお咎めを受けるのはあなたなのですよ、ミザール」
主「むぅー・・・わかったよ」
―――
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桜mochi(プロフ) - 教えてくれて有難うございます！！私もやってみたいと思います。アドバイスありがとうございます！ (2013年11月28日 22時) (
レス) id: 8c2077d236 (このIDを非表示/違反報告)
-翼-(プロフ) - 六波さん» あわわっ、指摘ありがとうございます！あとでしっかりと直していきます＾＾ (2013年11月27日 23時) (レス) id: 76f6d6259b (このIDを非表示/違反報告)
-翼-(プロフ) - 桜mochi様＞ありがとうございます！え、えっとそんな大層なことは言えないですが、とりあえず、目の前の話だけでなく先の話、展開も考えていくことでしょうか？ただ先を見すぎてばかりでもダメなのですがねｗ (2013年11月27日 23時) (レス) id: 76f6d6259b (このIDを非表示/違反報告)
-翼-(プロフ) - アオイ様＞展開は結構頭ひねって考えているのでそういってもらえると嬉しいです！ただ、矛盾点とか後々への伏線とか考えてると書くのに結構時間かかってしまうんですよねｗそれも楽しみですが＾＾ (2013年11月27日 23時) (レス) id: 76f6d6259b (このIDを非表示/違反報告)
六波 - 85話のとこが『かかわrず』になってます。『関わらず』ですよね？…なんか図々しくてすみません!!m(_ _)m (2013年11月27日 21時) (レス) id: f6706bba81 (このIDを非表示/違反報告)
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