69話 ページ31
主「あはっ！」
落ちてくる雲雀はトンファーを構え、Aは短剣を握りしめる
雲雀は落ちるスピードに合わせ、Aは雲雀が落ちてくるタイミングに合わせて互いに武器を振るう
ギーンッ！
激しくぶつかり合った武器が衝撃波を生み出し、ビリビリと空気を鳴らしてその衝撃をツナ達にまで伝える
主「楽しいね、恭弥君、こんな楽しい戦い、ずっと続けていたいよ」
雲「楽しいってことは否定しない、できることならずっと戦い続けたいと思うよ」
主「だけど、決着も着けたい」
雲「あぁ、ながねんくすぶってきたこの熱を解き放ち、君を噛み殺したい」
主「んふふっ、つくづくおレと恭弥君は似た者同士みたいだね」
雲雀はせめぎあう力を上回る力でトンファーを振るい、その反動でAとの間合いを取り、宙に浮いていた体を地上へと戻す
雲「君と似てるなんて嫌だ」
主「えー、恭弥君ひどい！」
雲「けど、いつだって君と戦いと思ってた、そして、君も僕と戦いたいと思ってた、それが同じだってことは確かだ
お遊びじゃない、今みたいな本気の殺し合いをずっと互いに望んでた」
主「そうだね、ずっとずっと望んでた、だからこそずっと続いてほしいと思いながらも決着を着けたいとも思うんだよ」
1本の短剣を数枚のトランプに変え、炎を纏わせて勢いよく投げつける
もちろん、そんな単純な攻撃を雲雀が躱しきれないわけがなく、吐き捨てるように蹴散らしとじっとAを見つめた
主「でも正直どっちでもいいの、長く続こうが決着が着こうが、恭弥君と戦えてるっていうだけで嬉しくって、楽しくってしょうがないの！」
雲「じゃあ答えは簡単だ、早く戦いを再開させようか」
主「うんっ！」
子供ようにAが頷けばまた始める激しい戦い
だけど、本当の殺し合いであるはずなのに、なんて楽しそうに彼らは戦っているのだろうか
それだけで、彼らがこの戦いをどれほど望んでいたのかが分かってしまう
本気で、必死に、楽しく戦う彼らをツナ達は止めることなどできない
どんなにツナ自身も戦いを望んでいなくても、この戦いに水を差す気だけはどうしても起きなかった
加熱し続ける戦い
下手をすれば本当に永遠に続きかねない戦いに終わるなどあるのだろうか？
そんなことまで考えてしまうほどのすさまじい戦いだった
「ミザール、そこまでです」
だが、そんな戦いに、無粋にも水を差す1つの声が倉庫内に響いた
―――
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 136人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桜mochi(プロフ) - 教えてくれて有難うございます！！私もやってみたいと思います。アドバイスありがとうございます！ (2013年11月28日 22時) (
レス) id: 8c2077d236 (このIDを非表示/違反報告)
-翼-(プロフ) - 六波さん» あわわっ、指摘ありがとうございます！あとでしっかりと直していきます＾＾ (2013年11月27日 23時) (レス) id: 76f6d6259b (このIDを非表示/違反報告)
-翼-(プロフ) - 桜mochi様＞ありがとうございます！え、えっとそんな大層なことは言えないですが、とりあえず、目の前の話だけでなく先の話、展開も考えていくことでしょうか？ただ先を見すぎてばかりでもダメなのですがねｗ (2013年11月27日 23時) (レス) id: 76f6d6259b (このIDを非表示/違反報告)
-翼-(プロフ) - アオイ様＞展開は結構頭ひねって考えているのでそういってもらえると嬉しいです！ただ、矛盾点とか後々への伏線とか考えてると書くのに結構時間かかってしまうんですよねｗそれも楽しみですが＾＾ (2013年11月27日 23時) (レス) id: 76f6d6259b (このIDを非表示/違反報告)
六波 - 85話のとこが『かかわrず』になってます。『関わらず』ですよね？…なんか図々しくてすみません!!m(_ _)m (2013年11月27日 21時) (レス) id: f6706bba81 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
