第5夜 guidance 3 神田side ページ7
神田 「お前、どうやってここにきたんだ?日本は開国したばかりで、お前みたいな奴は来れないだろう?それに、日本人で英語をきちんと喋れる奴もそうそういやしない。」
A 「私はね、生まれたのは日本で、親も日本人だったけど、育ちはフランスだよ。まぁ、一時期イギリスにもいたから3ヵ国語喋れるんだ!」
神田 「何で日本で暮らさなかったんだ?」
A 「それは……」
先ほどまでぺらぺらと喋っていた少女の顔が曇り、うつむいてしまった。
神田 「それは?」
A 「……ううん、何でもない!」
少女が笑顔を作って俺に笑顔を向けてきた。
しかし、目から頬にかけて、涙がつたっていく。
神田 「泣いていて何でも無い訳ないだろ。」
A 「え、嘘、泣いてた?」
少女が目をこすって笑顔を作り直す。
A 「そういえば神田、案内、もう終わったの?早く行こ!!」
外を見ると日が沈みかけていた。
もう行くか……
俺が歩いて行くと、少女が慌ててついてきた。
A 「ちょ、待って、神田、歩くの速い!」
神田 「あ?早く行けと言ったのはお前だろ?」
A 「そういう意味じゃなくて…」
神田 「どういう意味だ?」
どんどん二人のスピードが上がっていく。
神田が角を曲がったあと、後ろからうわぁ!という声と、ガンッ!という音がした。
神田が何事かと後ろを見ると、少女が顔を押さえてうずくまっていた。
神田 「おい、だ…」
女 「顔、少し切ってるよ。」
リナリーが少女の鼻の上あたりに絆創膏を貼った。
リナリー 「女の子は顔、大切にしないと♪」
A 「絆創膏、ありがとうございます……」
リナリー 「あんまり走りまわらないようにね。……もしかして、白峰Aさん?」
A 「はい…?」
リナリー 「私、リナリー•リー。さっきは兄さんが…ごめんね。」
A 「いえいえ、そんなことないですよ。」
俺は要らないようなので、そのまま歩いて行く。
A 「あ、待ってよ!私の案内しろって言われてるでしょ!」
リナリー 「神田、頼まれたことは最後まで。」
…リナリーに言われたので、渋々少女が来るのを待つ。
リナリー 「…神田、分かった?返事しないと蹴るよ。」
神田 「わ、分かった……。」
リナリーは俺の返事を聞くと、じゃ、私は科学班の手伝いに行くから、またね、と言って去って行った。
A 「ん、じゃ、いこ!」
……どうやら俺は、こいつの呪縛から一時逃れられないようだ。
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魅録 - 璃羅さんの神田ヤバイッ!サイコーです!更新がんばってください(*^^*) (2014年6月26日 23時) (レス) id: 4eaacd5b0d (このIDを非表示/違反報告)
璃羅 - 本当ですか!?とても嬉しいです♪すみません、中々更新できなくって、どうしても一週間に一度、みたいになってしまって…… (2013年8月28日 17時) (レス) id: ebc64a422c (このIDを非表示/違反報告)
如月蘭 - 今回もとてもおもしろかったです!次の更新が待ちきれませんww (2013年8月26日 12時) (レス) id: 4af29fb737 (このIDを非表示/違反報告)
璃羅 - ありがとうございます!嬉しいです。これからも、頑張って書きますね♪ (2013年8月21日 17時) (レス) id: ebc64a422c (このIDを非表示/違反報告)
如月氷菓 - 初めまして!小説読まさせていただきました!とても面白かったです(`・∀・´)続きを楽しみにしています♪ (2013年8月21日 15時) (レス) id: 51e90738dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:璃羅 | 作者ホームページ:http://saphir221.blog.fc2.com/
作成日時:2012年11月1日 21時