[神田ユウ] 緋と蒼 [D.Gray-Man]

第48夜 cut ページ50

A 「神田……？」

神田は私の腕を掴むと、歩き出した。
いきなりだった為、神田に頭突きを喰らわしてしまった。

神田 「おい、何やってんだよ？」
A 「ご、ごめん……って、何で私が謝らないといけないの！神田がいきなり腕引っ張…うわぁ！ちょ、ちょと、神田？」

私が神田に抗議していると、神田は私をお姫様抱っこして、歩き出した。
私が「このっ！何するのよ！」等と言いながら、神田をポカポカと(軽く)殴っていると、神田が煩い、落とすぞ、とでも言わんばかりに睨みつけてきたので、仕方無く神田に何処かへ運ばれた。
着いたのは、誰かの部屋だった。
とはいえ、神田が普通に入って行ったことから、きっと神田の部屋なのだろう。
ベッドとナイトテーブルだけの殺風景な部屋に、蓮の花が一つ、美しく咲いていた。
神田は私をベッドに腰掛けさせると、ナイトテーブルから包帯を取り出し、慣れた手付きで私の腕に巻いていく。

A 「何で包帯巻いてるの…?」
神田 「腕に傷があるじゃねーか。」
A 「でも、このくらい……痛！」

切り傷の傷口を、神田が弄られて、痛みがチクリと私の体に走った。

神田 「ほら、痛いんだろうが。」
A 「そ、其れは神田が傷口を広げるからでしょ！」
神田 「じゃあ、さっきの話の時に、顔をずっと顰めていたのは、何だったんだ？」
A 「え、嘘、ずっと顰めてた？」

そしたらきっと、リナリーと掃除していた時も……
でも、あの時リナリーは全く気付いていないようだった。
他の皆も、気付いている感じでは全くなかった。
神田は何で……
そう考えていると、額を弾かれた。

A 「痛っ……」
神田 「お前は……とけ……」
A 「何？よく、聞こえなかった」
神田 「だから、いつまで居るんだよ！さっさと部屋に戻れ！」
A 「 もう少しだけ、居てもいいかな？」
神田 「……好きにしろ」

そういうと、神田はベッドで直ぐ寝てしまった。
その姿を見ていたら、眠くなってきて、私は意識を手放してしまった……
〜〜〜〜〜〜
どうも、璃羅です。
1日遅れてすみません！
昨日は課題を友達と夜にしていたもので……
そして、次回から話数の関係で、続編作るので、「また読んでやるぜ！」という心御優しい方がおりましたら、是非其方に御願いします。
今後とも、宜しくお願い致します♪

次回更新予定日:10月11日

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