[神田ユウ] 緋と蒼 [D.Gray-Man]

第46夜　after of the party ページ48

食堂には大量の血が水溜りを作り、医務室には次々と怪我を負った……とは言っても、頭や首に硝子の破片が刺さった人もいれば、手を軽く切った人等、様々だったが。
全ての怪我人を運び込んだ後、目や首に刺さった人を魔術で治癒していく。
流石にそれ以上の重傷者は居らず、数名だったので直ぐに終わった。
腕が少し痛むが、そうも言ってられない。
その後は婦長さん(らしき人)に言われ、医務室を後にし、食堂の片付けへと向かった。

リナリー 「ごめんね……折角のパーティだったのに……」
A 「ううん、いいよ。それに、リナリーが謝ることではないからね♪」
リナリー 「ありがとう！……良かった……」
A 「ん？何が」
リナリー 「いや、初めて会った時、敬語だったから」
A「へ？そういえば、そうだったっけ？リナリーと話してると、楽しくって……それに今は仲間、だしね！」
リナリー 「そうだね、あっ……そういえば、兄さんから掃除終わったら室長室にAと行くように呼ばれてたんだった」
A 「コムイさんが？」
リナリー 「うん、任務だと思う……大丈夫？疲れてない？」
A 「大丈夫だよ！リナリーも一緒だし。早く掃除を終わらせよう！」
リナリー 「そうね、早く終わらせて行きましょう」

　神田やアレン、ラビにキョンシーみたいな人、ファインダーの人や化学班の人達も一緒に掃除していたので、２〜３時間程で終わった。
外には美しい十三夜の月が昇っている。
リナリーと喋りながら室長室へ向かい、入ると中には神田、アレン、ラビ、マリ、ミランダとキョンシー似のお爺ちゃん、そして呼び出した張本人であるコムイがいた。

リナリー 「兄さん」
コムイ 「ああ、資料を配ってくれないか、リナリー」

　リナリーは手際よくみんなに分厚い資料(何故かキョンシーのお爺ちゃんには配らなかったけど)を渡した。
私にはよく解らなかったが、資料のタイトルを見た瞬間、他のみんなが顔を顰めた。

コムイ 「リナリー、ありがとう。みんなには、この任務に向かってもらおうと思う。」

そして、一度間をおいて、話し出した。

コムイ 「ノアについての情報が入った。」

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次回更新予定日：９月２７日

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