第37夜 aquamarine 3 ページ39
私が尋ねると、彼女ははっとしたように顔をあげて少し動揺していたが、直ぐに此方を見て微笑んだ。
ラピス 「いいえ……何も無いですよ。」
A 「そうですか……そういえば、エグさんは？いつもラピスさんの近くにいたのに……？」
ラピス 「エグ……？」
A 「え、エグさんですよ？」
ラピスは頭を一時捻っていたが、次第に思い出したのか、ああ、エグね、と軽く笑った。
どうも、様子が可笑しい。
しかし、彼女も何か訳があって言わないんだろう、そう思って、それ以上詮索はしなかった。
？ 「……もう準備は終わったのか？なら、さっさと飯食って行くぞ。」
後ろから苛立ちのこもった声が聞こえる。
声のした方を見ると、神田が想像していたよりも近くに居たもんだから、吃驚して、わ、と声を上げてしまった。
そんな私を神田は一瞬睨んだが、直ぐにラピスの方を向いた。
神田 「そういえば、あの男は何処行った？」
ラピス 「た、多分、散歩じゃないでしょうか？」
神田 「何処へ行った？」
A 「ちょっと神田！」
神田 「あ？」
A 「散歩に行ったって行ってるじゃない！」
神田 「可笑しいだろ？この二日間、今まで主の元を一度も離れていないし、こいつの動揺の仕方といい……」
A 「其れはきっと、私達がいたっていうのと、神田の言い方がきついからだよ！」
神田 「それでも、今はまだ、俺達が残ってる。其れに、主と居られるのが最後の日に、散歩なんか行くか？それから、こいつの涙の跡は一体何なんだ？」
其れは、と私が言いかけた時、ラピスが口を開いた。
ラピス 「其れは………」
神田 「其れは？」
ラピス 「もう、居ないからです。」
神田 「お前、ふざけてん」
ラピス 「彼は」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
どうも、璃羅です。
最近、ティムの可愛さにはまって、英語のノートにティムの落書きが沢山……！
そろそろ消さないと！と思いつつ、勿体無くて消せない今日この頃。
次回更新予定日：７月２５日
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魅録 - 璃羅さんの神田ヤバイッ!サイコーです!更新がんばってください(*^^*) (2014年6月26日 23時) (
レス) id: 4eaacd5b0d (このIDを非表示/違反報告)
璃羅 - 本当ですか！？とても嬉しいです♪すみません、中々更新できなくって、どうしても一週間に一度、みたいになってしまって…… (2013年8月28日 17時) (レス) id: ebc64a422c (このIDを非表示/違反報告)
如月蘭 - 今回もとてもおもしろかったです！次の更新が待ちきれませんｗｗ (2013年8月26日 12時) (レス) id: 4af29fb737 (このIDを非表示/違反報告)
璃羅 - ありがとうございます！嬉しいです。これからも、頑張って書きますね♪ (2013年8月21日 17時) (レス) id: ebc64a422c (このIDを非表示/違反報告)
如月氷菓 - 初めまして！小説読まさせていただきました！とても面白かったです(`・∀・´)続きを楽しみにしています♪ (2013年8月21日 15時) (レス) id: 51e90738dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：璃羅 | 作者ホームページ：http://saphir221.blog.fc2.com/
作成日時：2012年11月1日 21時
