第35夜 aquamarine 1 ページ37
朝食のクロワッサンと林檎ジュース(神田はコーヒーだったけど)、デザートのプリンを食べ終えた後、エグに案内された兵士の訓練所で、神田と組み手をすることになった。
神田 「手加減は必要無い。本気でかかって来い。」
A 「神田こそ、手、抜かないでよ。」
神田が鞘から六幻を抜く。
私も黒剣に変形させ、構えた。
A 「行くよー！えいっ！」
ガン、と金属音がした。
神田 「……なめてんのか？」
A 「いやー、なんていうか、その、んー…」
そう、金属同士が軽くぶつけられた。
ただ、それだけ。
組み手ってどう始めればいいんだっけ？等と考えていると神田が先程の攻撃でイラついたようで、六幻が私のわき腹あたりを狙って飛んできた。
A 「うわぁ」
飛んで六幻を避けると、六幻を蹴って更に上へと飛び上がる。
神田 「ぐっ、お前重い…」
絶対、こいつ食べ過ぎだろと言う神田のお腹目掛けて蹴りを加える。
神田が地面に叩きつけられる前に、回転して私の方へと飛んできた。
避け切れずに、神田の足が肩に当たり、更に腕を掴まれて投げ飛ばされる。
A 「痛ー！何すんのよ、ちょっとくらい手加減しなさいよ、これでも私、女の子なんだからね！」
神田 「何処のどいつが女の子だって？しかも、手ぇ抜くなとか、言ってなかったか？」
A 「うっ、言ったけど……いいじゃない！神田が手足長いからいけないのよ！」
私が神田の髪の毛を引っ張ると、神田は本気で怒ったらしい。
殺す、と一言呟いて、私の首元目掛けて振りあげられた六幻が下ろされる。
殺す、の一言にイラっと来た私も、神田の六幻を黒剣で受け止めた後、神田の左胸へと突き刺そうとし、神田がそれをさらりとかわす。
こうして二人の苛立ちはどんどん募っていき、結局、夜の８時になっても夕食を食べに来ない二人をエグが発見したときには、二人とも疲れたのか、倒れていた。
そして、エグは二人を其々の部屋のベットに寝かせ、何か呟いた。
エグ 「…………」
一組の男女が立っている。
女は手に何か持って、呟いている。
それを男は黙って聞いていた……が。
「さようなら。」
男はその場に倒れた。
息はもう、していない。
男はやがて、跡形もなく消えていった。
それを見ていた女は静かに、涙をこぼしていた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
初の文字数ピッタリ。
次回更新予定日：７月１１日
第36夜 aquamarine 2→←第34話 gloss 2 神田side
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魅録 - 璃羅さんの神田ヤバイッ!サイコーです!更新がんばってください(*^^*) (2014年6月26日 23時) (
レス) id: 4eaacd5b0d (このIDを非表示/違反報告)
璃羅 - 本当ですか！？とても嬉しいです♪すみません、中々更新できなくって、どうしても一週間に一度、みたいになってしまって…… (2013年8月28日 17時) (レス) id: ebc64a422c (このIDを非表示/違反報告)
如月蘭 - 今回もとてもおもしろかったです！次の更新が待ちきれませんｗｗ (2013年8月26日 12時) (レス) id: 4af29fb737 (このIDを非表示/違反報告)
璃羅 - ありがとうございます！嬉しいです。これからも、頑張って書きますね♪ (2013年8月21日 17時) (レス) id: ebc64a422c (このIDを非表示/違反報告)
如月氷菓 - 初めまして！小説読まさせていただきました！とても面白かったです(`・∀・´)続きを楽しみにしています♪ (2013年8月21日 15時) (レス) id: 51e90738dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：璃羅 | 作者ホームページ：http://saphir221.blog.fc2.com/
作成日時：2012年11月1日 21時
