[神田ユウ] 緋と蒼 [D.Gray-Man]

第20夜　first mission 10　神田side ページ22

A 「リライスレイトバークリング」

　少女はそう呪文のような言葉を呟いた。
そしてくるりと此方の方を向いた。

A 「神田、この町、なんか結界？みたいなのが張ってある。」
神田 「結界？」
A 「そう、結界。しか…」
神田 「………??」

　少女は途中で喋るのを止めた。
その少女の目は大きく見開かれ、俺の後ろを見ているようだった。

? 「お久しぶりだね。A。」
A 「………!」

　少女は俺の着ているコートの裾を握ってきた。
俺は声のする方を向き、六幻を抜いた。
声の正体は俺達と同じくらいの年齢と思われる青年だった。

神田 「お前は誰だ。」
青年 「さぁ?その娘に聞けば?そんなことより、いつの間にこんな彼氏作っちゃったの?」

　「僕、嫉妬しちゃうなぁ〜」等と青年は言う。

神田 「界蟲一幻!!」

　界蟲が男めがけて飛んでいく。
しかし、界蟲は途中で消えてしまい、男にダメージを与えることはできなかった。

神田 「っ!」
青年 「さっきAが言っただろぅ?結界が張ってあるって。それは俺が張ったものだから、俺に今物理的な攻撃以外、やるだけ無駄だぜ?」

　俺が驚きを隠せずにいると、男はそう、俺に言ってきた。
つまり、男には直接斬る以外、攻撃できない。

神田 「お前は何の為にここにいる」
青年 「僕？その娘をさらいに。」

　「でも、まさか怖そーな男といるとはなぁ〜。また今度にするよ、こっちも準備あるし。」

　そう言うと、男はどこかへ消えてしまった。

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どうも、璃羅です。
first mission、自分の想像より、やたら長くなってますね……(お前が余計な所を細々と書くからだろ! by.神田

次回更新予定日:4月4日

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