【黒バス】絆の間には入れなくて。

「Tip off!」 ページ3

ビーッッと試合開始の電子音が鳴る。
その時私は……、

教室にいた。


A「試合……開始……」


どうやら彼等は1時間目が体育のようだ。
教室から見える体育館の中はまた、足音とボールが地に跳ねる音で轟いていた。


桃井「プレイ中の黄瀬君ってすっごく輝いてるよね!!」


同じクラスの桃井さつきちゃんがからかうようにして前の席の私に小声で言う。からかわれるのは不本意だが確かに彼女の言う通りだ。黄瀬君はいつも輝いてるけど……プレイ中の黄瀬君はもっと輝いてる。
見とれてしまう程に……


桃井「Aちゃん？」

A「……あっ、ご、ごめん……」


仮なつもりで思ったのに本当に見とれてしまっていた。それは黄瀬君があまりにも楽しそうにバスケをしているから。


A「頑張れ……」


先生にバレないように祈り続ける。
ビーッッと再び試合終了の電子音が鳴れば勝敗は決まる。


A「私もTip offしないとね……」


英語で言った意味は特にない。意味は試合開始と変わらないのだから。私の試合開始の電子音は――

ここから始まる。

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• 金　運: ★☆☆☆☆
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西 - この方角に福があるはずです

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