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「きみが好きだ！」
ユリはキャッと口元を抑えた。
隣のダンブルドアもにこやかに彼らを見つめている。
けれど、当のガーベラは言葉の意味が飲み込めていないのか、固まったままだ。
「好きなんだ。一目ぼれだ」
十一歳にしては情熱的な告白に、ガーベラは赤くなるどころか、青くなり始めた。
「ガーベラ、ベラ、きみのぜんぶがすてきだと思うよ。きっと、仲良くなれると思うんだ」
ガーベラはついに逃げ出した。
と、同時に、隣にいたダンブルドアが小さく笑い声をあげる。
「もうよいじゃろう。おいで、ユリ」
ユリとしてはもう少し見ていたかったが、大人しくダンブルドアに従った。
二人は無重力の暗闇の中を舞い上がり、やがて、ダンブルドアの部屋に正確に着地した。
「二人がくっつくなんて思えません」
ユリがちょっとおかしそうに言うと、ダンブルドアも頷いた。
「そうじゃろうのう。けれど、お祖父さんだけは、そうは思っていなかったのじゃよ」
ダンブルドアによると、あのあとガーベラが小屋に帰ることはなかったという。
休暇中は、ホグズミードの小さな部屋に住んでいたそうだ。
そこで、ユリは聞こうと思っていたことを思い出して、口を開いた。
「先生、昨日ハリーに個人授業をしたでしょう」
「おお。そうじゃ」
「でも、ハリーは私にだけ何も教えてくれませんでした。ハーマイオニーと、ロンには教えていたけど」
ユリは、それがダンブルドアの指示であることを知っていた。
しかし、その言葉は非難ではなかった。
「私も、このことは三人に言わない方がいいですか？」
「ああ、ユリ。実に察しの良い子で助かる」
ダンブルドアは微笑んで、答えた。
「そうじゃ。その三人にも、口外せぬように頼む」
「はい。でも、じいちゃんには言っちゃいました」
「それは問題なかろう」
「はい、私もそう思います」
ダンブルドアがクス、と笑ったので、ユリも笑い返した。
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岡Ｐ(プロフ) - お話とても面白かったです。この先どうなるのか更新楽しみにしています。 (10月31日 22時) (
レス) @page44 id: e3d27a2b53 (このIDを非表示/違反報告)
つき(プロフ) - すごく面白くて最高です！応援しています！ (9月28日 1時) (レス) @page43 id: cb75ec721c (このIDを非表示/違反報告)
アミ - この小説を1話読む度に、主人公が感じるドキドキ、喜び、切なさ、愛おしさ、全てが臨場感をもって伝わってきて、満ち足りた気持ちになります。あなたの小説に出会えてよかった、そう思える作品でした。続きを読むのをとてもとても楽しみにしています。ご自愛ください。 (8月30日 19時) (レス) id: 2340b31398 (このIDを非表示/違反報告)
ｴﾇｴﾇ - 最高です！！！！とても面白く、素晴らしい作品だと思いました。ダンブルドアが亡くなったのは６月で、夢主ちゃんのお父さんとの別れは８月前ということはもうそろそろ……？？と思いどうなるのか気になってます。続き楽しみに待ってます〜！！！ (7月26日 16時) (レス) id: cc01457125 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜(プロフ) - 今まで読んだ作品の中で1番好きです。更新楽しみにしてます。素敵な出会いをありがとう。 (7月25日 2時) (レス) @page43 id: c7131ab9ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みや。 | 作成日時：2023年4月5日 4時
