attractive blacks ページ9
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「グリフィンドール!」
ざわめいていた大広間が一瞬にして静まり返り、またざわざわと波のように広がっていく。
それは、今までに組み分けされたどの新入生とも違う反応だった。
ユリ・グリンデルバルドの組み分けは、組み分け帽子がその頭に触れるか触れないかのうちに終わったのである。
グリフィンドールの諸君は驚いて口を開けていたし、スリザリンなどはもっと驚いて、監督生であるジェマ・ファーレイという少年は椅子から転げ落ちていた。
あの闇の魔法使いの子孫がグリフィンドールに入った。
それは、誰も予想だにしないことだったのだ。
しかし、ウィーズリーの双子が大声を上げてユリを歓迎したのを皮切りに、グリフィンドールでは歓喜と祝福の声が次々に沸いた。
この寮には基本気のいいヤツが集まっている。
「よくやったユリ！」
「モチロン、君ならグリフィンドールだと思ってたさ！」
双子に握手を求められ、それに応える。
ユリよりふたつ前に組み分けをされていた女の子からも握手を求められた。
「私ハーマイオニー・グレンジャーよ。あなたの名字のことは知ってるわ。本で読んだもの」
「あー、ウン。有名人だ……」
ユリはそれしか言えなかった。
ずっと背を向けていた来賓席へ目を向ける。
そこには、錚々たる名門ホグワーツの大魔法士たちが座していた。
その真ん中に、キラキラ光る白髪の老人が座っている。
校長ダンブルドアだ。
彼の穏やかで鋭い瞳とホワイトブルーが、合った。
ユリがちょこ、と頭を下げると、ふ、と笑ったような気がした。
そのまま目を逸らされる。
「ハリー！」
我に帰る。
またもグリフィンドールは大歓声だった。
なにせあのハリー・ポッターを取ったのだ。
ハリーはユリの隣に座り、押し出すように息を吐いた。
安堵の息にユリには見えたし、実際そうだった。
ロンがグリフィンドールに組み分けされ、やっと全員の寮が決まる。
ダンブルドアの挨拶の後に、ユリは昼にあれだけ食べたのも忘れて目の前の食べ物で頭がいっぱいになった。
ユリは途端に破顔して、にこにこもぐもぐ食べ物を口に運ぶ。
しかし、どれほど時間が経っただろうか、ユリには一瞬に思えたが、彼女がラムチョップに手を伸ばそうとしたところで、そこにあったものはエクレアだった。
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にはろ(プロフ) - 理緒さん» ご意見ありがとうございます！修正しました。今後ユリという名前に関する記述が少し出てくるかと思いますが、無視していただければ大丈夫です。 (2022年4月19日 21時) (
レス) id: f8ad011ce4 (このIDを非表示/違反報告)
理緒(プロフ) - 名前ってユリになってるんですがリノを使いたいのですが変えれませんか？ (2022年4月19日 10時) (レス) id: 946438c0c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みや。 | 作成日時：2022年1月24日 13時
