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ここまでプレゼントを開け終わったとき、まだベッド脇にはふたつ小さな包みが残っていた。
どちらにも差出人は書かれていない。
ユリは赤い包み紙の方を先に開けた。
中にはライターと、小さな紙切れが入っている。
風変わりな細い文字だ。
『これは灯消しライターといって、君のひいおじいさんが作って私にくれたものだ。
君に渡るべきと考えたので、入れておく。
いつか君と、君の友人を助けるだろう。
メリークリスマス』
ここにも名前は書いていない。
でも、多分ダンブルドアだろうなと思った。
おじいちゃんが物をあげる人なんて、ダンブルドアくらいしかいなかっただろうから。
友人だったと言っていたし。
ユリは勝手に結論づけて、もうひとつの黒い包みを開けた。
あの地下牢の、魔法薬の香りがする。
ユリはピンときた。
スネイプだ！
昨日プレゼントと言ってチョコレートをあげたから、わざわざ義理を通してきたのだ。
マダム・ピンスも、フリットウィック先生も、マクゴナガル先生でさえそんなことしなかったのに。
なんだか笑えてきて、ユリは爆笑しながらハリーとロンにこのことを話した。
するとロンは顔を顰め、ハリーはユリから黒い包みを奪おうと身を乗り出してくる。
間一髪で、それを避けた。
「ユリ、それを渡すんだ！それは食べ物かい？毒が入っているかもしれない……」
「入ってるわけないでしょ！」
ユリは流石にびっくりして、反論した。
その思考には至らなかった。
だって、普通に考えたらそんなことをするわけがないからだ。
ハリーは少し考えて、うんうん唸ってから、「たしかに……」と大人しく座った。
ユリはほっと肩を下ろして包みを開けると、ワッフルケーキが10個、ぎっしり詰まっていた。
バニラにチョコに、ストロベリーに、カラフルなクリームのかわいいお菓子の詰め合わせを見て、ユリはまた声をあげて笑う。
ロンも少し笑っていた。
スネイプからの贈り物を三人で分けて食べる。
やっぱり、毒なんかは入っていなかった。
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にはろ(プロフ) - 理緒さん» ご意見ありがとうございます！修正しました。今後ユリという名前に関する記述が少し出てくるかと思いますが、無視していただければ大丈夫です。 (2022年4月19日 21時) (
レス) id: f8ad011ce4 (このIDを非表示/違反報告)
理緒(プロフ) - 名前ってユリになってるんですがリノを使いたいのですが変えれませんか？ (2022年4月19日 10時) (レス) id: 946438c0c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みや。 | 作成日時：2022年1月24日 13時
