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16 玉森side ページ16

Aさんに、もう一度だけ気持ちを伝える。

そして今度こそ、俺は可愛い後輩に戻る。

そう決意して、Aさんに飲み会の後に時間作ってもらった。






そしたらその飲み会に行く途中、駅で瑠璃ちゃんと会った。
というか、瑠璃ちゃんが俺を待ってた。


Aさんは気を遣ってくれて、うるさい宮田を連れて先に店に行った。







「どうしたの?」


少し端っこに寄って、瑠璃ちゃんに問いかけた。



「玉ちゃんに…どうしても直接謝りたくて」



「もういいって言ったじゃん。…お互い様なんだしさ」



「でも…」








俺はこの前、瑠璃ちゃんの部屋に行った。

無理矢理襲うつもりなんて無かったけど、もしそういう雰囲気になったら、その時は…とは考えてた。

手料理をごちそうになって、ソファに座ってTVを見てたら、何となくそんな雰囲気になった。


…でも、なぜかその時の俺は気分が乗らなかった。

何でか分かんないけど、このまま瑠璃ちゃんと関係を持つことがためらわれた。




するとそこへ、男が現れた。

その男は合鍵を持っていたようで、「瑠璃、入るよ?」と言って、部屋に入ってきた。


俺は突然のことに言葉が出ず、唖然としてた。

瑠璃ちゃんは泣き出すし、男の人はすごく落ち着いてて"大人な男"って感じで、「瑠璃が迷惑かけたみたいで、申し訳ない」と、謝られた。


もちろんどう考えても俺がお邪魔虫だったから、そのまますぐに部屋を出た。


そして次の日、瑠璃ちゃんから電話で事情を聞いた。


まず、部屋に入ってきた男は瑠璃ちゃんの彼氏だった。

彼は仕事が忙しいようでなかなか会えず、寂しくなった瑠璃ちゃんはコンパに顔を出すようになったらしい。

ある日、ヤキモチを妬かせようと彼氏にそういう話をしたけど、あまり反応が無かったことで大ゲンカになったという。

そんな時に知り合ったのが俺だったらしい。



要は、俺を利用して彼氏の気を引きたかったってことだ。

その作戦は見事に成功したようで、あの後話し合って仲直りできたらしい。


瑠璃ちゃんは、泣きながら電話越しで俺に謝ってた。


俺も最初はムカついたけど、よく考えたら俺にそんな資格あんのかな?と思えてきた。



俺も元はといえば、Aさんへの想いを断ち切るために行き始めたコンパだし、瑠璃ちゃんのことも、何となくいいかな〜って思ってたぐらいだ。


あの時いい雰囲気になったのに、なぜか受け入れることができなかったことが、全てだと思った。

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設定タグ:北山宏光、藤ヶ谷太輔、玉森裕太 , Kis-My-Ft2 , キスマイ   
作品ジャンル:恋愛
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北山さん大好き - 凄い夢のようでした。北山さんと恋人や結婚だなんて凄いと思いました。ずっと夢見てみたいです。 (2020年6月9日 14時) (携帯から) (レス) id: 63b7d0fc4e (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - kanako2735さん» はじめまして、コメントありがとうございます。読んでいただけて嬉しいです★不定期更新てすが、良かったらその後のお話もご覧下さいね。感想お待ちしています。 (2016年1月30日 16時) (レス) id: 3c1280c8ce (このIDを非表示/違反報告)
kanako2735(プロフ) - はじめまして!今日1話から1日かかって全部一気に読ませていただきました!笑とても読みやすく、ハラハラドキドキでした。みっくんのプロポーズ凄くよかったです。違う話も覗きに行きますね!これからも楽しみにしてます!! (2016年1月29日 23時) (レス) id: 5866981bfb (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - ライラさん、コメントありがとうございます。正直、誰とハッピーエンドにしようか迷った時もあったんですが…喜んで頂けたようで嬉しいです★また、番外編にも遊びに来てくださいね。 (2015年11月27日 23時) (レス) id: 3c1280c8ce (このIDを非表示/違反報告)
ライラ(プロフ) - よかったです〜!゜+(。ノдヽ。)゜+。誰にいくのか最後まで分からず、私ならもう玉ちゃんで…みっくんもうやめとこ…やっぱり太ちゃんか?と私の中ではブレブレでしたが、途中から主人公のみっくんへの一途さがハッキリしてきて、最後まですごく納得がいくお話でした♪ (2015年11月27日 9時) (レス) id: 9ebc20e9df (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みぃ | 作成日時:2015年11月1日 17時

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