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「スミマセン、時間作ってもらって」



「ううん、飲んだあとはコーヒー欲しくなるから
ちょうどいいんだよね」





すると玉森くんは、カフェオレを一口飲んで、深呼吸をしてから話し始めた。







「俺…やっぱり好きなんです、Aさんのこと。諦めようと思ってたんですけど…なかなか難しくて」




「うん…」




「ひったくりのことがあって、Aさんちまで一緒に帰ったりするようになって、一緒に居る時間が増えたら、あ〜やっぱり好きなんだなって改めて思ったんです」




「…ありがとう」




「なんか意味分かんないですよね、俺。
諦めるって言ったり好きって言ったり…こんなの、Aさんに迷惑かけるってことは分かってるんですけど、やっぱり気持ちはちゃんと伝えたくて…スミマセン」




「そっか…」





玉森くんは悪くない。

だって、"好き"って気持ちは自分でもどうしようもないから。

でもきっと、そんな自分の気持ちにケリをつける為に、またこうやって私に想いを伝えてくれたんだと思う。





「Aさんを困らせたくはないんですけど…これからも今まで通り先輩後輩で居る為には、こういう気持ちはハッキリさせなきゃ次に進めないと思って…なんか勝手ですよね」



「ううん、そんなことないよ」




玉森くんは自分のことより、私のことを考えて言葉を選んでくれてる。



…なのに、どうしてなんだろう。


玉森くんは、こんなに素敵な人なのに。


今の私の頭には、別の顔が浮かんでる。


…藤ヶ谷くんの時だってそうだった。


どんな時でも、浮かんでくるのは同じ顔。


こんなに私のことを想ってくれてるのに、その気持ちに応えられないのは、浮かんでくるその人が居るから。








「玉森くんの気持ちは本当に嬉しい。いつも私を気遣ってくれて感謝してる。
…でも、その気持ちには応えられない」



私は玉森くんを見てハッキリと言った。

玉森くんも一瞬私を見た。そして、「フフっ」と笑った。






「はぁ〜、俺、告白してこんなにキッパリ振られるのって初めてかも。笑」



「私、スゴいことしたんだ。笑」



「そうですね〜後から勿体無いことしたって思っても、もう手遅れですから。笑」



「そうだね。笑」



「でも…ちょっとスッキリしました。これで次に進めそうな気がします」




そういえば…瑠璃ちゃんとはどうなったんだろう。

私はもう付き合ってるのかと思ってたけど、さっきの宮っちの話だと…違ったのかな。

18→←16 玉森side



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設定タグ:北山宏光、藤ヶ谷太輔、玉森裕太 , Kis-My-Ft2 , キスマイ   
作品ジャンル:恋愛
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北山さん大好き - 凄い夢のようでした。北山さんと恋人や結婚だなんて凄いと思いました。ずっと夢見てみたいです。 (2020年6月9日 14時) (携帯から) (レス) id: 63b7d0fc4e (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - kanako2735さん» はじめまして、コメントありがとうございます。読んでいただけて嬉しいです★不定期更新てすが、良かったらその後のお話もご覧下さいね。感想お待ちしています。 (2016年1月30日 16時) (レス) id: 3c1280c8ce (このIDを非表示/違反報告)
kanako2735(プロフ) - はじめまして!今日1話から1日かかって全部一気に読ませていただきました!笑とても読みやすく、ハラハラドキドキでした。みっくんのプロポーズ凄くよかったです。違う話も覗きに行きますね!これからも楽しみにしてます!! (2016年1月29日 23時) (レス) id: 5866981bfb (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - ライラさん、コメントありがとうございます。正直、誰とハッピーエンドにしようか迷った時もあったんですが…喜んで頂けたようで嬉しいです★また、番外編にも遊びに来てくださいね。 (2015年11月27日 23時) (レス) id: 3c1280c8ce (このIDを非表示/違反報告)
ライラ(プロフ) - よかったです〜!゜+(。ノдヽ。)゜+。誰にいくのか最後まで分からず、私ならもう玉ちゃんで…みっくんもうやめとこ…やっぱり太ちゃんか?と私の中ではブレブレでしたが、途中から主人公のみっくんへの一途さがハッキリしてきて、最後まですごく納得がいくお話でした♪ (2015年11月27日 9時) (レス) id: 9ebc20e9df (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みぃ | 作成日時:2015年11月1日 17時

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