28 藤ヶ谷side ページ28
「スミマセン、突然ついて来ちゃって…
北山さんにご挨拶したいって、僕が勝手について来たんです」
突然の俺の登場に、明らかに動揺してる北山さん。
結局北山さんとはちゃんと挨拶できてなかったし、あのキス事件で顔を合わせたっきりで、何だかモヤモヤしてたから、これはいいチャンスかも…と思った。
「あ、そうなんですか。えっと、初めまして…じゃないですよね笑。北山宏光と申します」
「藤ヶ谷太輔です。藤澤さんとは、仲良くさせてもらってます。
この度は、ご結婚おめでとうございます」
「あ、どーもありがとうございます。Aを送ってくれたんだよね?ありがとう」
「いえ、僕も方向同じだったんで。今日は遅くまでスミマセンでした」
「いや、飲み会なんだからこんなもんでしょ。家は、どの辺なの?」
嫌な顔されるかな…と思ってたけど、北山さんは至って普通な感じで話してくれた。
もうちょっと俺への敵意みたいなものがあるかなと思ったけど…
結婚が決まって、もう周りは眼中に無いってこと?
…だとすると、それはそれでなんかちょっと複雑だな。
すると、藤澤に電話が掛かってきた。
「あ、ちょっとゴメン」と言って、藤澤はその場を離れて話し始めた。
「藤ヶ谷くんってモテるでしょ?そういうオーラ出てるもん」
「いや、そんなことないですよ。今も彼女も居ませんし」
「え〜もったいないね〜」
「…好きな人にフラれたんです、つい最近」
「あー…そうなんだ」
何となく、沈黙が流れる。
俺がフラれた相手。
…北山さんも薄々気付いてると思った。
「俺…藤澤のこと好きでした」
「え?」
「でもきっぱりフラれました。…彼女は、何があってもずっと北山さんしか見てませんでした。羨ましいくらいに」
「へー…そうなんだ」
きっと藤澤は、好きってことを分かりやすく態度に出すタイプじゃないと思うし、俺もそういう話はあんまり聞いたことなかった。
けど、北山さんを好きだという気持ちは羨ましいほど伝わってきた。
「幸せになって下さい。藤澤は北山さんと同じくらいモテますから…油断できませんよ?」
「ハハッ、だろーなー。気を付けるよ、ありがと」
「じゃあ、俺はこれで失礼します。お時間取らせてスミマセンでした」
「ううん、気を付けて」
北山さんに挨拶をして、俺は藤澤の元へ歩いた。
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北山さん大好き - 凄い夢のようでした。北山さんと恋人や結婚だなんて凄いと思いました。ずっと夢見てみたいです。 (2020年6月9日 14時) (携帯から) (レス) id: 63b7d0fc4e (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - kanako2735さん» はじめまして、コメントありがとうございます。読んでいただけて嬉しいです★不定期更新てすが、良かったらその後のお話もご覧下さいね。感想お待ちしています。 (2016年1月30日 16時) (レス) id: 3c1280c8ce (このIDを非表示/違反報告)
kanako2735(プロフ) - はじめまして!今日1話から1日かかって全部一気に読ませていただきました!笑とても読みやすく、ハラハラドキドキでした。みっくんのプロポーズ凄くよかったです。違う話も覗きに行きますね!これからも楽しみにしてます!! (2016年1月29日 23時) (レス) id: 5866981bfb (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - ライラさん、コメントありがとうございます。正直、誰とハッピーエンドにしようか迷った時もあったんですが…喜んで頂けたようで嬉しいです★また、番外編にも遊びに来てくださいね。 (2015年11月27日 23時) (レス) id: 3c1280c8ce (このIDを非表示/違反報告)
ライラ(プロフ) - よかったです〜!゜+(。ノдヽ。)゜+。誰にいくのか最後まで分からず、私ならもう玉ちゃんで…みっくんもうやめとこ…やっぱり太ちゃんか?と私の中ではブレブレでしたが、途中から主人公のみっくんへの一途さがハッキリしてきて、最後まですごく納得がいくお話でした♪ (2015年11月27日 9時) (レス) id: 9ebc20e9df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みぃ | 作成日時:2015年11月1日 17時