私は一国の主だああああああ！[2] [戦国basara] (ページ5)

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甲斐ページ5

そこは甲斐の国。

川中島の戦いなど、あの上杉謙信と互角に戦うライバル。

その武田信玄が治める土地である。

武田信玄、またの名を甲斐の虎。

そう呼ばれる程の知略に長け、武力から人望など、まさに全ての武士が手本にするべき者だ。

Aや亜噂も勿論、その話は師匠から聞いていた。

Aの気持ちがはやるのも無理はない。

だが、飛び降りたのはそれだけの理由ではなかった。

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そして地上。

そこには何やら二人の青年が手合わせをしていたところであった。

二人とも強く、互角の勝負を繰り広げていた。

そして、ふと、赤色の青年が空を見ると。

「む……？何だ……？」

そして気づく。それが人であることを。

そしてこちらへ落ちて来ることを。

「………な？！」

人はスピードを落とすこともなく、刻一刻と迫ってくる。

そして刹那。

ドォォォォォォォォォォォォォンッッ！！！！

爆音を上げてその地上に降り立った。

唖然とする一人の赤い青年。

「…………お……」

そして、同じくらいの爆音で叫ぶ。

「お館さぶぁぁぁぁぁ！！空から女子がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ！！」

青年は、何処かへと走り去っていった。

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さて、某ジ○リ映画の名シーンを奇しくも再現してしまった訳だが。

『痛……。思ったより痛かったなぁ……』

土埃を掃い、すくっと立ち上がるA。

そして、振り返ってその目を見据える。

赤い青年と手合わせをしていた、青色の良く似合う青年。

『……久しいな。政宗公。』

「HA！空から降りてくるとは、なかなか粋なSurpriseじゃねえか！」

そう。Aは政宗の姿を捉えたから飛び降りたのだ。

『政宗公に褒めてもらえるとは光栄だな！………それで、本題に入らせてもらうが。』

「相変わらずせっかちな女だ。」

『それはすまなかった。で、実はだな…』

その本題を言おうとしたそのとき。

ドギャァァァァァァァァァァンｯッ！！

……爆音を立てて吹っ飛ばされてきたのは、先ほどの赤い青年。

『……政宗公。貴方は先ほどまであの男と手合わせしていたようですが。』

「熱い野郎だろ？」

『十分過ぎるくらい……熱いな。』