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二羽の鳥 ページ24

半刻後、その地が姿を現した。

美しく整えられた土地に民達があくせくと働く。

なかには女や子供も元気に過ごしており、その整備の行き届きが見て取れる。

まさに手本のような地だ。


『見えて来たぞ。越後だ。』

「軍神が治める領地、か……」


Aと亜噂は、その地を見下ろして感嘆する。


『さすがと言ったところだな。忠勝、何処に降りる?』

「!!!!」

『ああ…分かった。』

「なんて言ってるし?」

『いつも降りてる場所があるのだと。そこへ行くらしい。』

「お前さん、よく分かるなぁ!小生にはさっぱりだ!」


官兵衛が感心するのを横目に、Aの鳥も大きく滑空した。


-------

『忠勝、ここでいいのか?』

「!!」

『了解だ。…ここまでよく頑張ってくれたな。ありがとう、(りん)。』


そう言って大きな鳥を撫でるAに、亜噂は呆れた、という顔をする。


「鈴って…まぁた名前を付けたんですし?武器にも鳥にも、何でも名前を付けたがる癖はやめた方が良いし。」

『何を言う亜噂。世話になった鳥にくらい名前を付けさせろ。なぁ、鈴?』


Aが優しく撫でると、鈴はAに擦り寄る。

どうやらAを気に入ったらしい。


『ははは!ありがとうな鈴。』

「それ…佐助に借りた鳥だし。勝手に名前なんて付けたら」

『飼おう。よし、決めた。』

「はぁぁ?!」


絶叫する亜噂を気にも留めず、鳥…もとい、鈴に命令を出す。


『よし、鈴よ。お前は忠勝と共に待っていてくれ。(こと)もだぞ。』

「琴って亜噂の鳥のことだし?!何故亜噂の鳥にも勝手に名前付けるし?!というか二匹とも飼うつもりだし?!」

『よし!!行って来るぞー!鈴!琴!忠勝!元気でなー!』

「なっ亜噂のこと無視?!ちょっと待つし!A様ぁぁぁ!!」


ずんずんと先を急ぐAの背を追いかける亜噂。

その二人の後ろ姿を、鈴と琴は大人しく見ていた。




「……小生、忘れられてる気がするな…」

相変わらず、官兵衛は忘れられてるらしい。

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かえこ(プロフ) - らんさん» ありがとう御座います!! (2020年11月18日 20時) (レス) id: aec05404df (このIDを非表示/違反報告)
らん(プロフ) - おもしろかったです! (2020年11月18日 6時) (レス) id: 632a5f4028 (このIDを非表示/違反報告)
らん(プロフ) - かえこさん» ばっちりとしかいえねぇ (2020年11月3日 14時) (レス) id: 632a5f4028 (このIDを非表示/違反報告)
かえこ(プロフ) - らんさん» 口調とか大丈夫でしたか?もう、ほぼ勘で書いてます……( TДT)ゴメンヨー (2020年11月3日 12時) (レス) id: aec05404df (このIDを非表示/違反報告)
らん(プロフ) - あれだげしかなかった情報で書けるってすごいですね! (2020年11月3日 8時) (レス) id: 632a5f4028 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かえこ | 作者ホームページ:ホームページ?ナニソレオイシイノ?  
作成日時:2020年8月16日 19時

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