【NARUTO】黒い蕾と白い花 (ページ26)

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姉の子どもは幼い頃の恐怖を蘇らさないように妹の家系が住む村を潰そうと計画を立て、実行した

かつて妹の中にいるバケモノを収めるために神から授かった桔梗眼と鳳凰眼を武器に

それに対抗するために編み出されたのが曼珠沙華だった

2つの村の戦争は6年と6ヶ月続き、結果は姉の村の完敗だった

妹の村は姉の村の人々に住む場所だけを変えろと命令しただけだった

首謀者の首も取らずに

姉の村の人々は指示された場所へ村を移し、妹の村とは一切の関わりを切った

いつしか姉の方は紫黒、妹の方は月白と名乗り、暗殺者の村へと変貌を遂げた

それから数百年

月白の村はほぼ自然消滅だった

命が尽きるまでに子孫を残すことが次第に困難になっていった

紫黒の村は九尾が暴れた時、木の葉を守るため皆死んでいった

ネジsid

「っと、こういうことだ。満足いただけたか？」

気づいた頃には話は終わっていた

「日向？どうかしたか？」

ネジ「っ、いや」

思っていた以上に壮大な話でいまいち頭の理解が追いつかない

「ふはっ」

なんて応えようか迷っているとミサリアがいきなり笑いだした

「あぁすまない。お前でもそんなに困ったような顔をするんだと思ってな」

ネジ「･･･そんな顔していたか？」

自覚がない

「あぁしてたぞ」

そう、なのか

「他に聞きたいことあるか？」

そういってミサリアはこちらを向く

宝石のように美しく光沢を放つ黒髪が揺れ、予選の時とは違う海のような青い瞳が俺を捉える

こいつと話をしていると心臓が早く脈を打つ

顔に全身の熱が集まっているような気さえする

何故だ･･･毒でも盛られたか？いやここに来てから何も口にしていないはずだ

ネジ「いやあとはない」

そろそろ帰ろうかと思っていた時、病室の扉が開いた

『ただいまー･･････お？ミサお友だち？この人は誰？何しに来たの？返答によっては＿＿＿＿首と胴体、サヨナラするけど』

そう言うと目にも止まらぬ早さで首になにか巻きついた

それは赤い糸、曼珠沙華と呼ばれる死の糸だった

そして殺気も痛いほど伝わる

「落ち着けA。その殺気と曼珠沙華をしまえ」

『でも、』

「しまえ」

ミサリアが殺気を向けると怯えたような表情をし、わかった、と糸をしまった

「悪い日向」

ネジ「構わない」

妹の方は性格が悪そうなどと言いミサリアは笑った

ネジ「･･････俺は行く」

そして病室を出て修行へ向かった