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真面目に授業を受けて時間を過ごし、時々話しかけてくる森山を無視する。
そして昼になれば、友達と食べるという森山が離れるため、
ようやく一人の時間が来る。そんな生活。
そんな森山がいなくなれば突き刺さる目線。
例えあんな残念なイケメンでも、バスケ部レギュラーだ。
人並みかそれ以上はちゃんとモテルし、ファンだっている。
そんな奴にこんな女が近づいていたらそりゃあ反感も買うだろう。
まぁ“男”として見ているわけでも“誑かして”いるわけでもないけど。
そんな何時もの生活と少し違ったのは、昼にノートが配られたということだ。
クラスの人。というか結構な人に嫌われている私の元にノートを配る人なんておらず、
自分のノートはポツンと教卓の上に乗ったままだ。
それをとりあえずお弁当を食べてから取りにいこうと思えば、急に目の前に影が差した。
それに目線をあげれば、私のノートを持った森山の姿。
瞳「何。」
森山「ノート、前に置いてあったよ。」
瞳「馬鹿ね。置いてあるのよ。私のに触るなんて穢れるわよ?」
森山「まさか。あんなの噂だろ?本人が認めてたら余計に広がるだけだ。」
瞳「いいのよ。それで。貴方には関係の無いことでしょう?」
ノートを受け取ってパラパラと中身を見る。
そして思わず手を止めた。
森山「・・・?」
瞳「何でもないわ。さっさと友人と食べてきなさい。」
森山「・・・分かった。」
森山がいなくなってから、もう一度ノートを見る。
そこには1枚の付箋が貼られていた。それを見て小さく苦笑する。
〔放課後に何時もの場所で〕
その文字はノートを出した先生の物。
それを小さく撫でると、ばれない様に細かく千切るのだった。
・
5時間目に、例の先生が授業のために教室へと入ってきて私と目が合う。
それに微笑むと、ポケットからネックレスを取り出して自分の首につけた。
これが、私のOKのサイン。それに先生は小さく微笑んだ。
生徒『先生どうしたんですか?』
先生『ごめんね。思い出し笑いだよ。さて、質問だったっけ。』
生徒に慕われる先生の声を聞きながら、私は次の時間の準備をする。
私の胸元では小さな金属の花の付いたネックレスが、
蛍光灯の光によって小さく輝いたのだった。
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柊 バレエとノブくん大好き(*;ω;*) - 風邪!!大丈夫ですか??おっお大事に…。早く元気にな〜れ〜! (2015年9月29日 20時) (レス) id: dd27d058c3 (このIDを非表示/違反報告)
花蓮(プロフ) - 柊 バレエとノブくん大好き(*;ω;*)さん» マジですか!?まぁしばらく父親は出れないと思います。父親とのデートは需要がないと思って考えていなかったのですが、いりますかね?更新がんばりますね! (2015年9月25日 18時) (レス) id: 86d9865710 (このIDを非表示/違反報告)
柊 バレエとノブくん大好き(*;ω;*) - てか主人公ちゃんと主人公ちゃんのお父様がデートしている所を写真とりたい(真顔)← ヤバイ。主人公ちゃんチラ見とか可愛すぎ← …。更新応援しますー! (2015年9月25日 0時) (レス) id: dd27d058c3 (このIDを非表示/違反報告)
花蓮(プロフ) - 柊 バレエ大好き(・д・。)チラッさん» 海常の話し方をあまり理解できてないのでそういう風に言っていただけると嬉しいです!もう少し主人公ちゃんと絡ませられるようにしたいなーと思ってます(`・ω・´) (2015年8月24日 22時) (レス) id: 26b8097f23 (このIDを非表示/違反報告)
柊 バレエ大好き(・д・。)チラッ - 花蓮さん» おーやっぱイケメソなんですね(´∀`*) てか森山さんめっさカッコイイ ただのイケメソ(笑) 笠松さんのウブな所もかわいい← (2015年8月24日 9時) (レス) id: 57a0374e55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花蓮 | 作成日時:2015年7月11日 20時