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日曜日は父親と一緒に町へと出て買い物し、月曜日になればいつものように送り出す。
しばらくは家に帰ってこられると上機嫌の父を見て、
嬉しさ半分恐怖やら何やらが半分というところだ。

それからは里桜と美桜と一緒に朝食を食べてから学校へと向かう。
そんないつもと同じだと思われた朝が変わったのは、靴箱を覗いてからだった。
いつもと違って何もされていない靴箱を見て思わず首を傾げる。
Mという訳ではないが、急に止められたら誰でも驚くはずだ。

?「おはよう。瞳ちゃん。」
瞳「あぁ、鎌瀬さん。どうしました?」
急に腕を組みながらこっちに来た彼女を見て、溜息をつきながらも答える。
というか流してしまったが、初めて彼女に名前で呼ばれた。
それに薄気味悪さを感じてまじまじと彼女を見る。

鎌瀬「ね、瞳ちゃん。今日から貴方と私が文化祭実行委員だから。」
瞳「・・・はい?」
鎌瀬「一昨日決まったの。ここって運動部に力入れてるでしょお?
だから部活に入ってなくて、放課後にさっさと帰る貴方と、
貴方を推薦した私が選ばれたってわけ。」

鼻を鳴らしながらそんなことを言われ、どうして対処したらいいのか思案する。
何でこの学校はいない人を決めるのがokなのだろうか、だとか、
誰でもいいから止めてくれる人はいなかったのだろうか、だとか、
何か色々と突っ込みたいことはあるが、とりあえず目の前の女に笑いかける。

瞳「悪いけど、私は降りるわ。
貴方も降りたら?どうせ私に全て押し付けるつもりだったのでしょう?」
鎌瀬「へーいいんだー。だったら、これ。写っている人の会社に送りつけるわよ?」
瞳「!?」

ピラリと出された写真に思わず目を見開く。
そこには昨日デートをしていた、私と父親の姿が写っていた。

“父だ”といえばそれまでだが、会社に送りつけられた場合は本当に困る。
私のことを母だと思う父は混乱に陥ってしまうことだろう。
・・・それだけは、私がすることは出来ない。

瞳「言っとくけど、その人は私の身内よ?」
鎌瀬「・・・・。」
瞳「まぁいいわ。信じてくれるとは思わなかったし。
・・・決まったことだし実行委員として仕事はする。でも時間になったら帰るから。
じゃあ私は先に教室へ戻りますので。」
鎌瀬「ちょっと、待ちなさ、」

鎌瀬さんの言葉を遮り教室へと向かう。
少し遅くなっても昨日みたいに言い訳すればきっと大丈夫。
そう自分自身に言い聞かせながら、1日の計画を立てるのだった。

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設定タグ:黒バス , 森山由孝   
作品ジャンル:アニメ
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柊 バレエとノブくん大好き(*;ω;*) - 風邪!!大丈夫ですか??おっお大事に…。早く元気にな〜れ〜! (2015年9月29日 20時) (レス) id: dd27d058c3 (このIDを非表示/違反報告)
花蓮(プロフ) - 柊 バレエとノブくん大好き(*;ω;*)さん» マジですか!?まぁしばらく父親は出れないと思います。父親とのデートは需要がないと思って考えていなかったのですが、いりますかね?更新がんばりますね! (2015年9月25日 18時) (レス) id: 86d9865710 (このIDを非表示/違反報告)
柊 バレエとノブくん大好き(*;ω;*) - てか主人公ちゃんと主人公ちゃんのお父様がデートしている所を写真とりたい(真顔)← ヤバイ。主人公ちゃんチラ見とか可愛すぎ← …。更新応援しますー! (2015年9月25日 0時) (レス) id: dd27d058c3 (このIDを非表示/違反報告)
花蓮(プロフ) - 柊 バレエ大好き(・д・。)チラッさん» 海常の話し方をあまり理解できてないのでそういう風に言っていただけると嬉しいです!もう少し主人公ちゃんと絡ませられるようにしたいなーと思ってます(`・ω・´) (2015年8月24日 22時) (レス) id: 26b8097f23 (このIDを非表示/違反報告)
柊 バレエ大好き(・д・。)チラッ - 花蓮さん» おーやっぱイケメソなんですね(´∀`*) てか森山さんめっさカッコイイ ただのイケメソ(笑) 笠松さんのウブな所もかわいい← (2015年8月24日 9時) (レス) id: 57a0374e55 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蓮 | 作成日時:2015年7月11日 20時

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