29*森山side ページ33
何時もの様に教室へと入れば、珍しく咲谷ちゃんが俺より先にいた。
それでも机に突っ伏した状態で。授業でも休憩時間でも勉強するような子だ。
教室にいる何人かもこっちを見ていて、やはり異様な光景なのだと感じる。
思わず声をかけて咲谷ちゃんを起こせば、顔色が頗る悪かった。
肌のつやはなく、目の下にはクマ。しかも顔色は青白い。
何となく追求したが、それもはぐらかされてしまった。
勉強を教えてくれるのは本当に嬉しい。
好きな子の教えだ。そりゃあ頭にだって完璧に入る。
でも咲谷ちゃんのことがどうも心配だった。いつも完璧な子なのだ。
それがこうもダルそうにしてれば、心配になる。
そんなことをつらつらと考えていれば、咲谷ちゃんと目が合った。
咲谷ちゃんはというと、何処か自嘲するような笑みを浮かべる。
違う。俺が見たいのはそんな笑顔じゃないのに。
瞳「そんなに私のことが心配？」
森山「当たり前だろ！？好きな子がそんな顔色が悪かったら誰だって・・・。」
瞳「そういえばそうだったね。・・・でも私は貴方の頭が心配だわ。」
森山「いや、そういうことじゃなくてね！？」
瞳「・・・分かってる。でも本当に夢見が悪かっただけなの。
私にとって何よりも辛くて苦しい夢。昔から何回も何百回も見てきた夢なの。
もう慣れてるわ。だから心配しないで。ね？」
何処か悲しそうに微笑む彼女を見て声が出なかった。
最近の咲谷ちゃんは笑うようになった。
自分のことを少しずつ話してくれるようになった。
でも、どうしても壁を拭うことが出来ない。
彼女は俺たちの名前を決して呼ばない。
自分から俺たちに話しかけることも極力しないようにしている。
その行動は仲がいい人を作らないように。
そうすることで自分の身を守っているかのように見える。
森山「なぁ、咲谷ちゃん。」
先生「すわれー、テスト始めんぞー！」
咲谷ちゃんに声を掛けようとすると、先生が入ってきて口を閉じる。
咲谷ちゃんを見れば、彼女は目を逸らして、テストの準備をしているのだった。
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柊 バレエとノブくん大好き(*;ω;*) - 風邪!!大丈夫ですか？？おっお大事に…。早く元気にな〜れ〜! (2015年9月29日 20時) (
レス) id: dd27d058c3 (このIDを非表示/違反報告)
花蓮(プロフ) - 柊 バレエとノブくん大好き(*;ω;*)さん» マジですか!?まぁしばらく父親は出れないと思います。父親とのデートは需要がないと思って考えていなかったのですが、いりますかね？更新がんばりますね！ (2015年9月25日 18時) (レス) id: 86d9865710 (このIDを非表示/違反報告)
柊 バレエとノブくん大好き(*;ω;*) - てか主人公ちゃんと主人公ちゃんのお父様がデートしている所を写真とりたい(真顔)← ヤバイ。主人公ちゃんﾁﾗ見とか可愛すぎ← …。更新応援しますー! (2015年9月25日 0時) (レス) id: dd27d058c3 (このIDを非表示/違反報告)
花蓮(プロフ) - 柊 バレエ大好き(・д・。)ﾁﾗｯさん» 海常の話し方をあまり理解できてないのでそういう風に言っていただけると嬉しいです!もう少し主人公ちゃんと絡ませられるようにしたいなーと思ってます(｀・ω・´) (2015年8月24日 22時) (レス) id: 26b8097f23 (このIDを非表示/違反報告)
柊 バレエ大好き(・д・。)ﾁﾗｯ - 花蓮さん» おーやっぱイケメソなんですね(´∀`*) てか森山さんめっさカッコイイ ただのイケメソ(笑) 笠松さんのウブな所もかわいい← (2015年8月24日 9時) (レス) id: 57a0374e55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花蓮 | 作成日時：2015年7月11日 20時
