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26*笠松side ページ30

俺らから離れた咲谷を見てから、まだ残っているゼリーに口をつける。
甘いものが若干苦手な俺だが、そんな俺でも食べやすい甘さだ。
目の前では幸せそうに食べる、森山と早川の姿。

中村「そういえば、何で受け取ったんですか?
1度でもこういうの受け取ってしまえば、煩い女子もいるでしょう。」
中村が隣に座っている俺だけに聞こえる声で呟いた。
それに“確かにな”と呟けば、如何にも不機嫌ですというオーラが漂ってくる。

笠松「でも咲谷のことがよく知れただろ。
咲谷は森山に害を与えようとはしてない。それだけは確かだ。
逆に避けようとしている節もあるしな。」
中村「まぁ、そうですけど。」
笠松「お前も、森山を心配してたみたいだからな。」

俺がそう呟くと、中村は異様なほどに照れる。
普段そういうのを隠す奴だ。ばれたことが恥ずかしかったのだろう。

中村「そ、それはそれとして、女子の目線すごいですよ。主に咲谷さんに。」
笠松「まぁそこは森山が守るだろ。本気らしいし。」
中村「・・・そうですか。」

中村が咲谷の方を見たために俺もそっちを見る。
咲谷の傍には何時の間にか森山の姿があり、咲谷に心底うざがられていた。
それでも森山を蔑ろにしない咲谷はいい奴なのだろう。

森山「なぁ咲谷ちゃん咲谷ちゃん。また今度勉強見て貰ってもいい?」
瞳「分かったから、とっとと離れて。貴方まで変に思われるわ。」
森山「俺は気にしないけど?」
瞳「私が気にするんです。夢見が悪い。」

俺らがいるのにも関わらず、ワイワイと騒ぎ出す2人を見て苦笑する。
隣にいた中村も仕方ないとでもいう風に溜息をついていた。
そんな2人に早川が近づいていく。

早川「先輩達って仲が良くて、ま(る)で恋人みたいッスね!!!」

その言葉に思わず頭を抱える。駄目だこの天然。
俺たちは見守ろう思ってるのに、何故真っ直ぐに言ってしまうのか。
早川だから仕方が無いといえば、そうなのだが。

2人はといえば・・・顔を真っ赤に染めていた。
それに目を疑う。森山は分かる。だが、咲谷も?
でも、咲谷の顔色はすぐに戻り、何処か寂しげな笑顔を浮かべた。

瞳「違うわ?何故この女馬鹿を恋人にしなきゃならないの?」
森山「ちょっ、酷くない?」
瞳「酷くない。妥当な判断よ。」
早川「お似合いなんスけどねー。」
3人で今度は和やかに話し出し、ホッと息をつく。

小堀「森山、一筋縄じゃいかないかもなぁ・・・。」
それに俺も中村も頷くのだった。

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設定タグ:黒バス , 森山由孝   
作品ジャンル:アニメ
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柊 バレエとノブくん大好き(*;ω;*) - 風邪!!大丈夫ですか??おっお大事に…。早く元気にな〜れ〜! (2015年9月29日 20時) (レス) id: dd27d058c3 (このIDを非表示/違反報告)
花蓮(プロフ) - 柊 バレエとノブくん大好き(*;ω;*)さん» マジですか!?まぁしばらく父親は出れないと思います。父親とのデートは需要がないと思って考えていなかったのですが、いりますかね?更新がんばりますね! (2015年9月25日 18時) (レス) id: 86d9865710 (このIDを非表示/違反報告)
柊 バレエとノブくん大好き(*;ω;*) - てか主人公ちゃんと主人公ちゃんのお父様がデートしている所を写真とりたい(真顔)← ヤバイ。主人公ちゃんチラ見とか可愛すぎ← …。更新応援しますー! (2015年9月25日 0時) (レス) id: dd27d058c3 (このIDを非表示/違反報告)
花蓮(プロフ) - 柊 バレエ大好き(・д・。)チラッさん» 海常の話し方をあまり理解できてないのでそういう風に言っていただけると嬉しいです!もう少し主人公ちゃんと絡ませられるようにしたいなーと思ってます(`・ω・´) (2015年8月24日 22時) (レス) id: 26b8097f23 (このIDを非表示/違反報告)
柊 バレエ大好き(・д・。)チラッ - 花蓮さん» おーやっぱイケメソなんですね(´∀`*) てか森山さんめっさカッコイイ ただのイケメソ(笑) 笠松さんのウブな所もかわいい← (2015年8月24日 9時) (レス) id: 57a0374e55 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花蓮 | 作成日時:2015年7月11日 20時

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