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瞳「ただいまー。」
父親の車がないことを確認してから玄関へと入る。
ローファーを隠し場所に隠すと双子の靴が有り、帰って来ていることが分かった。
?「姉さんお帰り。」
瞳「里桜ただいま。美桜は?」
里桜「体調崩しちゃってさ・・・熱が高いんだよ。」
瞳「そっか。里桜は大丈夫?」
里桜「僕は平気。・・・それで、その上着は?」
瞳「あ。」
指摘されてようやく森山から借りた服を着たままだったことに気づく。
それに里桜は眉間にしわをよせた。
里桜「何、男?」
瞳「ち、ちが・・・いや、男だけど。この人は金づるじゃないの。
私が濡れてしまったから貸してくれただけであって・・・。」
里桜「あ、もしかして。いつも造花くれる人か。」
瞳「そう。こっちが離れようとしても離れてくれない変人で、でも・・・。」
そこまで言ってからハッとする。目の前の里桜は何処かからかうように笑っていた。
それに顔が真っ赤になっていくのが分かる。
瞳「何で造花のこと知ってるの!?」
里桜「何か嬉しそうに部屋に飾ってるの見かけたから。」
瞳「嬉しくなんかない!」
里桜「いーや、してるよ。姉さん可愛い。」
瞳「ちょっと里桜!?」
クスクスと笑いながらリビングへと戻っていく里桜に声をあげる。
それから濡れた服を着替えるために脱衣所へと向かうのだった。
・
脱衣所へと行き、ジャージを脱ぐ。
乾いていない服を着たまま何となく鏡を見てみれば、下着が透けていた。
それを一言も言わないで、さり気無くジャージを貸してくれたことに何処か嬉しくなる。
瞳「っ!・・・駄目だ。」
思いっきり蛇口をひねって水を出し、顔を急いで洗う。
顔が熱い。森山の行動に一喜一憂して、何処の恋する乙女なのだろうか。
ああいう純粋な人をずっと避けていたと言うのに、
どうしてこんなにもあっさりと落ちてしまうのだろうか。
瞳「馬鹿だな。私には森山君は明るすぎるのに。」
とりあえずご飯でも作ろうと、私はさっさと着替えてキッチンへと向かうのだった。
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柊 バレエとノブくん大好き(*;ω;*) - 風邪!!大丈夫ですか??おっお大事に…。早く元気にな〜れ〜! (2015年9月29日 20時) (レス) id: dd27d058c3 (このIDを非表示/違反報告)
花蓮(プロフ) - 柊 バレエとノブくん大好き(*;ω;*)さん» マジですか!?まぁしばらく父親は出れないと思います。父親とのデートは需要がないと思って考えていなかったのですが、いりますかね?更新がんばりますね! (2015年9月25日 18時) (レス) id: 86d9865710 (このIDを非表示/違反報告)
柊 バレエとノブくん大好き(*;ω;*) - てか主人公ちゃんと主人公ちゃんのお父様がデートしている所を写真とりたい(真顔)← ヤバイ。主人公ちゃんチラ見とか可愛すぎ← …。更新応援しますー! (2015年9月25日 0時) (レス) id: dd27d058c3 (このIDを非表示/違反報告)
花蓮(プロフ) - 柊 バレエ大好き(・д・。)チラッさん» 海常の話し方をあまり理解できてないのでそういう風に言っていただけると嬉しいです!もう少し主人公ちゃんと絡ませられるようにしたいなーと思ってます(`・ω・´) (2015年8月24日 22時) (レス) id: 26b8097f23 (このIDを非表示/違反報告)
柊 バレエ大好き(・д・。)チラッ - 花蓮さん» おーやっぱイケメソなんですね(´∀`*) てか森山さんめっさカッコイイ ただのイケメソ(笑) 笠松さんのウブな所もかわいい← (2015年8月24日 9時) (レス) id: 57a0374e55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花蓮 | 作成日時:2015年7月11日 20時