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瞳「・・・ただいま。」
帰りの電車で会ったおじさんを引っ掛けて、別れて、帰ったのは夜の1時過ぎだった。
すぐさまお風呂へと入り、机を見れば冷え切った食事が置いてある。
双子が作ったそれは形も悪いし、色も悪い。それでもとても美味しいものだった。
そうして、私の1日は終わりを告げた。
・
父がいないために、少し遅くに起きて双子と話して家を出る。
何時ものように学校へと来て、嫌がらせをさっさと片付けて、いつものように教室へと入る。
椅子を見ればまた1輪の造花。席の隣にはいつもと同じように森山が・・・
いつもと違って輝かんばかりの笑みで私を迎えた。
瞳「・・・・。何。気持ち悪い。」
森山「い、今のはぐさっと心に刺さったよ・・・。」
バッサリと切っても泣きまねをするだけで、森山の笑みは消えない。
それに思わず溜息が出た。
瞳「何か貴方といると溜息が増えている気がする。」
森山「溜息は幸せが逃げるからあまりしない方がいいよ?」
瞳「・・・・。で、何。」
思わず冷たい声を出し、睨みつければ森山はようやく輝かんばかりの笑みを消した。
森山「昨日笠松のキーホルダーを拾ってあげたんだって?」
瞳「笠松・・・。」
昨日のことを思い出し、バスケ部にしては小柄な青年を思い出す。
瞳「名前は知らないけど・・・女子が苦手な?」
森山「あ、やっぱり?・・・何で笠松があんなのなのかが分からないんだよなぁ。
女の子と言うものは可憐で可愛らしい人だというのに・・・。」
瞳「貴方が何か悪影響でも与えたんじゃない?・・・女好きが。」
溜息をつきつつボソッと言えば、それが聞こえたのか森山の笑みが深くなる。
本当にどこまでも調子を狂わせてくる人だ。
咲谷「・・・・。もうチャイムがなるから。」
森山「そうだね。」
ニコニコしている森山のことはほっておいて授業の用意をしていても、
森山はこっちをニコニコしながら眺めてくることは止めないのだった。
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柊 バレエとノブくん大好き(*;ω;*) - 風邪!!大丈夫ですか??おっお大事に…。早く元気にな〜れ〜! (2015年9月29日 20時) (レス) id: dd27d058c3 (このIDを非表示/違反報告)
花蓮(プロフ) - 柊 バレエとノブくん大好き(*;ω;*)さん» マジですか!?まぁしばらく父親は出れないと思います。父親とのデートは需要がないと思って考えていなかったのですが、いりますかね?更新がんばりますね! (2015年9月25日 18時) (レス) id: 86d9865710 (このIDを非表示/違反報告)
柊 バレエとノブくん大好き(*;ω;*) - てか主人公ちゃんと主人公ちゃんのお父様がデートしている所を写真とりたい(真顔)← ヤバイ。主人公ちゃんチラ見とか可愛すぎ← …。更新応援しますー! (2015年9月25日 0時) (レス) id: dd27d058c3 (このIDを非表示/違反報告)
花蓮(プロフ) - 柊 バレエ大好き(・д・。)チラッさん» 海常の話し方をあまり理解できてないのでそういう風に言っていただけると嬉しいです!もう少し主人公ちゃんと絡ませられるようにしたいなーと思ってます(`・ω・´) (2015年8月24日 22時) (レス) id: 26b8097f23 (このIDを非表示/違反報告)
柊 バレエ大好き(・д・。)チラッ - 花蓮さん» おーやっぱイケメソなんですね(´∀`*) てか森山さんめっさカッコイイ ただのイケメソ(笑) 笠松さんのウブな所もかわいい← (2015年8月24日 9時) (レス) id: 57a0374e55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花蓮 | 作成日時:2015年7月11日 20時