第73話 甘い誘惑 ページ29
暑さと目眩と
私の頭は今、まともな思考力がない
私は汗ばんだ体を尾浜の体にひっつけた
尾「A？どうしたの？」
前髪からはあまり見えにくいが、尾浜は顔を赤くし動揺している
そりゃそうだ
お風呂上がりの汗ばんだ色っぽい女に押し倒されてるのだから
尾「…そんなことするならその気になっちゃうし、今キスしちゃうよ？」
尾浜は顔を真赤にして恥ずかしそう言った
脅しのように言ってるが私が尾浜を拒むようにしてるんだろう
なんならこっちからキスしてやる
私は姿勢を低くし、尾浜の首筋を舐めた
尾「っひゃ！」
熱い唇を尾浜の肌に押し当てる
私は何をやってるんだろう
勘右衛門side
尾「冗談だって！」
俺はAの肩を掴み、俺の体から引き剥がした
今日のAはおかしい、いやおかしすぎる
俺の首筋をなめるだなんて絶対に普段の彼女はしないだろう
急だったから女子みたいな声出ちゃったじゃん…
もしかしたらAはのぼせてるのか？
目がうつろだし、息が荒い
…これはいつでも襲える
今のAは無防備すぎる
浴衣の間からは若干胸の谷間が見えた 俺は一気に顔をそらす。いつもの余裕はどこへ行ったんだ
好きな女の子がこんな状態だなんて誰でも余裕がなくなるだろう
俺は普通なんだ
「おはまはわたしとしたくないの？」
いつもよりろれつが回ってない
いつもよりずっと甘い声だった そうか最初にこの話題を振ったのは俺だ
あれは本心だけど
尾「そんな事言わないの！どいてどいて」
俺は体を起こした
ここまで我慢した俺、偉いぞ！！
俺は自分を褒め、Aの体から離れようとした
そしたら
「やだ」
肩を掴まれ、畳に押し倒された
彼女は妖狐のように美しく笑い、唇を近づいてきた
こんな形でファーストキスは受け取れない
俺のものにしてからだ
俺は彼女の体を掴み、離して逆に自分から唇を近づけた
「ま、待っておはま…まだ心の準備できてないか…ら…」
顔を赤くして唇を手で覆った
自分からしようとしたくせに相手からされるとドキドキするだなんて
尾「Aちゃんったらかーわい」
俺はAを煽るように笑った
彼女はそれに腹が立ったらしく
「余裕ぶってるけど、どうせ動揺してんでしょ」
といって俺のズボンのチャックをいおろし始めた
尾「っちょ！」
流石にヤバい
俺の理性も、彼女の行動も
俺はAを突き放し、急いで部屋を出た
尾「…やばい」
俺の顔は生まれた中で一番赤いだろう
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竹林寺(プロフ) - アオハルかよ！さん» この小説の皮肉の部分がそれですよね笑 私も書いてて悲しくなりますが、どうか顔で夢主ちゃんを好きになる人達を嫌いにならないでくださいね！ (2020年1月5日 17時) (
レス) id: e33c68ca3b (このIDを非表示/違反報告)
アオハルかよ！ - やっぱ顔なんだな〜って思い知らされました(´TωT｀) (2019年12月29日 23時) (レス) id: eff87a002c (このIDを非表示/違反報告)
笹蔵(プロフ) - 竹林寺さん» はーい(^^) (2019年12月27日 18時) (レス) id: b0a186559f (このIDを非表示/違反報告)
竹林寺(プロフ) - 笹蔵さん» 笹蔵さーん！コメント有難う！恋川くんと八尾くんのイラストお願いしまーす！あと夢主ちゃんも！ (2019年12月26日 23時) (レス) id: e33c68ca3b (このIDを非表示/違反報告)
笹蔵(プロフ) - どうも！笹蔵です！竹林寺さんとは昔からずっと友達で、絵師をやってほしいと頼まれまして…どうぞ宜しくお願いします！ (2019年12月24日 17時) (レス) id: b0a186559f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：竹林寺 | 作成日時：2019年8月27日 11時
