【青エク】魔神の娘のはずなのに悪魔の孫になりました【魔入間】 (ページ7)

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悪魔は人の心に棲む-その6- ページ7

Aはあの場所から走って人通りの少ない路地裏へと姿を隠す
どうやらあの不良の少年は追ってきてないことを確認するとようやく安堵した

『…はぁ、何だったのかな
もう買い物はいいや、とにかく帰ろう』

道に戻ろうとした瞬間にゾッとする感覚が後ろから感じた
Aはゆっくりと後ろを向くとそこにはあの不良の少年が立っていた

『ひぃ…なんでここに…』

「先程の無礼を御許しください“姫君”」

『“姫君”？なんのことですか…？』

「先程の青い炎こそ正真正銘の魔神(サタン)の炎
この時をどれ程待ったことか
ずっとずっと姫君いや“フォスフォラス様”
を探しておりました
さぁ参りましょう…父上様(サタンさま)がお待ちです」

『“フォスフォラス”？“サタン”？』

「その心には悪がある」

Aが困惑していると聞き覚えのある声が聞こえた不良の少年の後ろから獅郎がこっちにゆっくりと近づいてくる

獅「主よその行いによってその悪行によって
報い
その手の行為によって支払い彼らに報復したまえ」

『お父さん？』

「キ、キサマ！！」

獅「彼らを打ち滅ぼし二度と立ち上がらせたもうな」

「祓魔師(エクソシスト)カァアアァアアア！！！」

獅「主は祝されよ」

「その口を引きちぎるぞ！！！クソ神父がァアアアァ！！！」

獅「私の願いは聞き入られた」

不良の少年はそう言って獅郎へともうスピードで向かっていくが獅郎はそれをいなして不良の少年を押さえつける

獅「主は私の助け、私の盾である！汝徒に滅びん！」

「アガガガァアアアァ！！！」

不良の少年が苦しみながらもがき黒い物体が飛び出ると少年は大人しくなり気を失った

獅「大丈夫か？怪我はないか？」

『お父さん…』

獅「何故だ…まだ一年は猶予があったはず…お前の炎はもう降魔剣(クリカラ)では抑えられないのか…」

『…この人は？』

獅「大丈夫だ…俺が悪魔を祓った
憑かれたばかりだったようだ
ただ悪魔は自分に似たものに憑依する
この坊主が変わらなければまた憑かれるかもな」

『悪魔って…』

獅「お前にも見えているだろう悪魔が」

そう言って獅郎は目の前に居る黒い虫に向かって息を吹き掛ける