悪魔は人の心に棲む-その7- ページ8
『この黒い虫みたいなものが?』
獅「そうだ この世界は二つの世界が会わせ鏡のように存在している
一つは俺達のすむ-“
もう一つは悪魔のすむ“
本来はお互いに行き来はおろか干渉できないだが
『……
獅「そうだ…例えばコイツは菌類に憑依する
暗闇と湿気と根暗な人間に群がる」
そう言って黒い虫のようなものを指で弾く
獅「まぁいい、いずれわかる、立て
先のでお前の覚醒は知れ渡った
あらゆるものがあらゆる目的でお前を狙うだろう
その前に隠さなければ…!」
獅郎はAの手を掴むと急いでその場を離れようとする
『待ってよ!お父さん!狙われるって何!?
隠れるってそもそも私は何なの!?』
獅「お前は悪魔の子供だ
悪魔が人に生ませた…ただの悪魔じゃない
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
急いで2人は修道院に戻ると
大きな箪笥の部屋に向かった
獅「A お前は今すぐ此処から出ろ」
『え?何で…』
獅郎はAの問いには答えずに首からかけていた鍵をAに見せる
獅「これは“神隠しの鍵”
如何なるものも隠し如何なる場所に隠すことが出きる」
そう言ってその鍵を箪笥の鍵を指して開く
そこから出てきたのは青い刀剣だった
獅「…“降魔剣”またの名を倶利伽羅といい
古から伝わる魔剣だ
この剣にお前の炎を移植して鞘で封印している
抜けばお前は悪魔の体に戻り二度と人間としては生きられないだろう
だから頼む、絶対に抜くな
常に肌身離さずな、いざというときは鍵で隠せ」
そう言って鍵と剣をAに渡す
『わかんないわかんないよ
なんでどうして…』
獅「説明している場合じゃないんだ
わかってくれそれとこれはオレの携帯だ
一件だけ連絡先が登録してある
此処を離れたら連絡を入れろ
俺の友人だ 保護してくれる 行け!」
携帯をAに無理矢理手に握らせ
外へと出そうとする
『…雪男は?あの子は?』
獅「お前と雪男は二卵性双生児だ
雪男は未熟児で体が弱く力を受け継がなかった
お前だけだ 力を受け継いだのは…」
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作者名:エイボン | 作成日時:2020年5月1日 22時