【青エク】魔神の娘のはずなのに悪魔の孫になりました【魔入間】 (ページ9)

今日:18 hit、昨日:15 hit、合計:163,872 hit

悪魔は人の心に棲む-その8- ページ9

『……んじてたのに』

獅「何、ぶつぶつ言ってるんだ
早く行け！！A！！」

Aは獅郎の方へと向き直る
その顔は怒りに満ちており目からは大粒の涙が流れていた

『信じてたのに！！嘘つき！！
あの時言った言葉は嘘だったの！！
悪魔じゃないって言ったのに結局私は悪魔なのそんなのってないよ！！
私が悪魔だったって知ってたならこうなることもわかってた癖にならその時に私を殺せばよかったのに！！！』

吐き捨てると思い切り獅郎に頬にきついビンタを喰らって思わず唖然とするA

獅「言い争ってる場合じゃない
ささっと行け！！！」

『……わかった』

後ろを向いてゆっくり歩き出すと後ろで苦しそうな声を上げる獅郎に気が付いて後ろを振り向くA

『お父さん？』

獅「しまった…！…行け！逃げろ！！早く俺の傍から離れろ！！！」

ぐらっと倒れこむ獅郎を見て思わず駆け寄るAだったがよく見ると様子が可笑しいことに気が付いた

『……お父さん？』

獅郎はゆっくりとAの方に顔を向ける
その目はいつもの顔とはかけ離れ青い瞳がAを移す

獅？「…ようやく逢えたな…我が娘よ
なんてなァアアアァ！！！ギャハハハァアアアァ！！！」

青い炎が獅郎を包み込みその姿はまるで

『あ…くま…』

ｻﾀ「元気カァ？可愛い可愛い娘よ！
パパが迎えに来たやったぞ！！」

『あ…ああ…あぅ…あ』

ｻﾀ「何泣いてるんだよ！感動の再会だぞ！ホラ笑えよ！ギャハハハ！！！！！」

『誰…なの…』

ｻﾀ「誰って？オレはサタン悪魔の神様
お前の実の父親さパパって呼んでもいいぜ
ってかそう呼べよ！！！！！ギャハハハ！！！
さぁてとあんまり時間がねぇんだよな
こいつの体ですら長くは持たねぇからな」

そう言って獅郎の体を乗っ取ったサタンは
獅郎の指を折って血を流させる
滴る血はサタンが紡ぐ悪魔の言葉に反応して何かの形に変わっていく

ｻﾀ「これを造れるのは悪魔のだけでも魔神(オレ)だけだ
“虚無界の門(ゲヘナゲート)”」