深く結ばれた絆は知っている

お嬢様はＫＺのみんなに別れを告げる ページ3

私はもう行くことがないだろうカフェテリアに来ていた。





時間より１０分も早く来てたのに、みんな着いてるっ！！





大慌てでみんなのもとに駆け寄る。





彩「ごめんね。遅くなっちゃって……」





小「いいよ。それより、集合かけた理由って何？」





小塚君が優しく訪ねる。





翼「アーヤが集合かけるのって珍しいね」






彩「ごめん。わたし、ＫＺ抜けるね。」






シーン






そんな音が聞こえてきそうだった。






誰も何も言わず私を見ている。





若「どういうことだよ……ＫＺは生きがいじゃなかったのか？」






若武が声を震わせながら言う。






黒「そうだよ。何かあったの？」






翼「何かあったら力になるから！」






上「そうだよ。俺たちで良ければ力になるよ」






忍「アーヤ……どうしたの？」






みんなごめん。本当に。






どうしようもできないんだ。






彩「ごめんね。本当に。私の事は卑怯だ。最低だ。って思っていいから許して。」







小「そんなこと思うわけないよっ！僕たち、仲間でしょ？」







ダメだ。このまま、みんなの言葉を聞き続けていたら泣きそう。







彩「さようなら。私の事は忘れて……ごめんね。」






声を絞り出すようにして言う。






言い終わると、カバンを持ってカフェテリアを飛び出した。






後ろでたくさんの声がする。





でも、振り向かない。






振り向いたら我慢していた涙が出そうだから。






秀明を出ると荒い息を吐いた。





涙が顔をつたっている。





涙で顔はグシャグシャだ。





もうこれで終わりなんだ。





みんなと会うときは。





さようなら。ＫＺのみんな。




私は、ＫＺといるときはとても幸せだったよ……

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