1.alcoholic ページ2
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「汝の魂の形は…………………ハーツラビュル寮」
闇の鏡からそう告げられた赤髪の小柄な生徒は、当然だとでも言いたげな顔をして自分の寮の列の最後尾に着く。
あーなげぇー。鏡喋んの遅くね?俺の順番回ってくるまでまだだいぶあるけど。
生徒達が寮分けされていくのをボーっと見つめる。
……てかさっきから俺の隣でプルプルしてる3人大丈夫???………ここ平地ぞ?
「クッ………足が2本しかないのはバランスがとりづらい…………!」
「ね〜まだ俺達の番になんないの〜?俺もう膝から崩れ落ちそう……」
「もう少しの辛抱です………………………今僕の足から変な音しませんでした?」
うん、確かにグギッてゆう変な音はした。
うわぁ、何コイツら、絶対ヤバいやつらじゃん…
と思ったものの、我慢できなくなった俺はつい口を出してしまう。
『お前ら入学式に酒飲んでくんのはさすがにやめな……?』
「飲むわけないでしょう入学式に」
呆れた様な目を向ければキッ!っと眼鏡に睨まれた。
こわ〜。
「俺達酒飲んでからここ来たと思われてんの?なにそれウケる〜〜」
「おやおや、さすがの僕でも入学式に飲酒はしませんよ」
『なんださすがの僕って。いつもの僕を知らんからさすがの僕も知らんよ』
そんな会話をしていれば、さっきまで話していた眼鏡が静かになったことに気づく。
『おい眼鏡、大丈夫かよ』
「あれぇ?アズール固まってる」
「アズール?どうしました?」
何も反応を示さないまま固まっている眼鏡。その視線の先を追ったビッグ双子も俺のフードの中を覗き込んだ。
「「はわ……」」
『はわ(笑)』
そのまま暫く宇宙空間が広がる。
一番最初に地球に戻ってきたなんかゆるそうな感じの方の双子が口を開いた。
「ビックリした〜〜〜。すげーイケメン。ん〜〜〜〜……………モーリーちゃん!」
『誰だよモーリー………………え、俺?』
「そ〜!黒くてかっこいいからブラックモーリー!」
『ほえー……ありがとう……?』
「い〜え〜」
そう言ってニコニコするそいつ。俺達が話している間に残りの二人も遅れて地球に戻ってくる。
「久々にこんなビックリしましたよ…」
「ええ、僕もです」
『お前ら随分刺激のない日々を送ってんのな』
「うるさいですよ」
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明理(プロフ) - ねぇ続きッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!ってなりました('-' )スンッ更新待ってます!! (2022年5月22日 18時) (レス) @page11 id: 0be17a4bd3 (このIDを非表示/違反報告)
にこ柚子(プロフ) - 動かない点Pさん» 嬉しいです〜!!これからも更新頑張ります…!! (2021年5月4日 23時) (レス) id: b0fec9ac44 (このIDを非表示/違反報告)
にこ柚子(プロフ) - ソーダ錫さん» わああ嬉しいお言葉ありがとうございます…!応援とても力になります! (2021年5月4日 23時) (レス) id: b0fec9ac44 (このIDを非表示/違反報告)
動かない点P - こういう話待ってました!ありがとうございます…! (2021年5月4日 2時) (レス) id: b1d96eb9b0 (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ錫(プロフ) - 面白い。好き。応援してます。 (2021年5月3日 20時) (レス) id: 10b66fbb96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にこ柚子 | 作成日時:2021年4月11日 3時