モッツァレラチィズゲェム ページ13
ＮＯside
『皆さん、モッツァレラチィズゲェムって知ってます？』
凪が不意にそう云った。
「何その美味しそうな名前のゲェム……」
「それ、食べられるんですか？」
敦が引き気味に云い、賢治はワクワクした様子で訊いた。
『いんや、食べ物じゃないよ。ゲェム。複数人で順番に��モッツァレラチィズ��って云ってくだけ』
「……はあ。それだけ？」
『うん。但し前の人よりもテンションを上げて云う。それだけ』
ニコニコして凪が云った。敦は簡単そうだな、と思い云った。
「面白そうだね、やってみようよ！」
地獄の始まりであった。
集まったメンバーは凪、敦、賢治、鏡花、太宰、国木田、乱歩、谷崎、ナオミ。与謝野と社長は遠慮しておく、との事だった。
無理矢理連れて来られた国木田と谷崎が「逃げた！」と心の中で叫ぶ。
「凪ちゃん、順番は？」
待ち切れない、と云った様子で太宰が凪に訊ねた。
『うーん……、籤引きにしましょう』
という事で厳正なる籤引きの結果──、
鏡花。ナオミ。乱歩。賢治。敦。谷崎。国木田。太宰。凪。の順で行う事になった。
一同の背中をつう、と冷や汗が流れた。
不安しかない。
いや、最初の方。最初はまだいい。ナオミが若干心配だが。一同が心配しているのは、最後のだ。国木田さんご愁傷様です、と何人かが心の中で呟いた。
太宰と凪。もう一度云おう。不安しかない。
そんな一同の胸中を知ってか知らずか、凪はニコニコして『鏡花ちゃん、どうぞ！』と云った。
「……モッ＿＿ラ＿ィズ……」
所々聞き取れない程の微かな声で鏡花が云った。グッジョブ！ と何人かが心の中で叫ぶ。
「モッツァレラチィズ……で、宜しいですわね？」
囁くような音量でナオミが云った。
「モッツァレラチィズ」
普通の声で乱歩が云った。
「モッツァレラチィズ！ です！」
結構元気な声で云った賢治。谷崎の表情が引き攣る。
「モッ……モッツァレラチィズ！！」
若干噛み乍らも叫んだ敦。国木田の表情が絶望に染まる。
「も、モッツァレラチィーーズ！！」
大きな声を出して咳き込む谷崎。ナオミが介抱する。
「……モッツァレラ……チィーーズーーー！！！」
恥ずかしさで速攻逃げ出す国木田。太宰は勿論録音していた。
モッツァレラチィズゲェム 弐 (他にも色々)→←花火大会、いざ 参
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とあるアニメーター - マジですか！！！ありがとうございます！お願いします！ (2020年1月21日 21時) (
レス) id: 6c92e05c62 (このIDを非表示/違反報告)
白夜の世界(プロフ) - とあるアニメーターさん» へえーいいですねえ！やらせて頂きますとも、何かかなり滅茶苦茶な展開になりそうですが……(笑)。 (2020年1月21日 18時) (レス) id: ad65672360 (このIDを非表示/違反報告)
とあるアニメーター - そうですか！良かったです！リクエストで、そうだ、番外編作っちゃおう！と思った今日この頃の第３段を記念して…。みたいな感じで、今日この頃シリーズで出てきた文ストキャラ達をたくさん出してほしいです！こちらも長めになって良いので、よろしければお願いします！ (2020年1月21日 18時) (レス) id: 6c92e05c62 (このIDを非表示/違反報告)
白夜の世界(プロフ) - とあるアニメーターさん» ええ勿論！ちょっと遅くなるかもしれませんが番外編もとうとう三！……ひええマジかあ。 (2020年1月21日 17時) (レス) id: ad65672360 (このIDを非表示/違反報告)
とあるアニメーター - この番外編、続編行きますか？ 続編作って頂けたら、またリクエストしたいです。 (2020年1月20日 21時) (レス) id: 6c92e05c62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白夜の世界
| 作成日時：2019年7月6日 21時
