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緑と青 No.4 ページ5






ドタドタドタドタ




「りょ、料理長!!」




うらたが料理を運んで厨房に戻ってくると、うらたと同じくここで働く少年が走ってきた




料理長「どうした?」




「103部屋の団体のお客様が、料理長とさっき料理を運んだやつを連れてこいって!!」




103はさっきうらたが料理を運んだ部屋だ




料理長「……分かった行こう。運んだのは?」




うらた「……俺です。」




料理長「うらたか。よし、一緒に来い。」




料理長と部屋へ向かう




料理長「失礼します。」




部屋に入った瞬間、二人に殺気が向けられた




客「来たか……実はなあ、さっき運ばれてきたこいつを食べた仲間が倒れちまったんだ。」




そんなはずない




この宿の料理は客に出す前に味見をするものがいる




万が一に備えてだ




料理長もそれを客に伝える




客「だったら、その小僧が運んでいるときに何かを入れたんじゃないか?」




うらた「!そんなこと!!」




客「なら、持ち物に何か残っているかもしれん。調べさせてもらうぞ?」




うらた「…構いません。」




自分は何も持っていないのだから




だが




客「ん?………見つけたぜ?」




客が取り出したのは小さなビンに入った黒い液体




客「……こりゃあ毒だな。俺は医者だから分かる。」




うらた「!?それは俺のじゃありません!!」




客「現に持っていたのだからそうだろう。……おい、料理長、分かったらこいつをクビにすることだな。」




料理長「っ!………はい。うらた、部屋にいなさい。」




うらた「!でも…。」




料理長「いいから!!」




うらた「っ……はい。」




うらたはお辞儀をすると逃げるように部屋に走った




部屋に戻ると剣を抱えて丸くなった




いつのまにか、うらたは眠りに落ちる




これが夢であることを願って









ドンッ




バシャッ




うらた「う"ぁっ!?」




衝動で目が覚めた




目を開けると鬼の形相の宿の主人がうらたを見下ろしていた




主人「去れ。二度と戻ってくるな。恥をかかせやがって。」




うらたは頭を鈍器で叩かれたような感覚になった




なんで、信じてくれないんだ




幸い、剣と荷物も出してくれたらしく近くに落ちていた




うらたは耐えきれずにそれらを掴むと無我夢中で走った




雨の中を、涙を流しながら

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かほ - 初コメ失礼します!!このお話のシリーズすごく面白いですね!! (2019年7月21日 16時) (レス) id: 9dfca2cd32 (このIDを非表示/違反報告)
- 山犬さん» おう!よろしく!……はぁ、そらるさんしゅき…。半分人間不信みたいになってたうらたんを最初に救ったのはそらるさんなんだよね。こういう、細かい過去編まで書いてくれる山ちゃん愛してる!← (2019年4月22日 8時) (レス) id: c3db11d6ec (このIDを非表示/違反報告)
山犬 - 楓さん» 私はうしさせのアルバムを買うぞ!!じゃあかっこいいそらるさんいっぱい出さんとな! (2019年4月22日 5時) (レス) id: b8d496b207 (このIDを非表示/違反報告)
- 山犬さん» ふっふっふ…確かに私こそがそらるさんセコムだ!我を崇めy ((え?そらるさんのCDが7月発売?もちろん買うに決まってるだろう!!←(聞いてない)大っ好きな作者さんである山ちゃんが大っ好きな歌い手さんであるそらるさんのメインの小説書くなら行くしかないでしょ!← (2019年4月18日 17時) (レス) id: c3db11d6ec (このIDを非表示/違反報告)
山犬 - 楓さん» かえちゃんここまで来るとは……セコムだn(((そらるさんはここではだいかつやーくだよ!! (2019年4月15日 0時) (レス) id: b8d496b207 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:山犬 | 作成日時:2018年9月14日 6時

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