冴える組の憂鬱【クロハケンジロウ】 (ページ5)

今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:3,940 hit

クロハくんの温泉旅行ページ5

「はーい主(´∀｀)」

「あ…ああ。おはよう」

昨日から俺は体調が悪い

胃がキリキリして痛いし胸がドクドクして苦しい

あの時間が近づいて行くたびに痛みは増していく

「さあ！もうそろそろホテルの予約時間です」

「わかってるって…でもクロハ。」

「なんでしょう主」

クロハが微笑むから緊張が増す

「本当なんだな。フランスまで２時間で行けるって」

「ええ主。心配しないでください。三半規管だ弱い主でも酔わない乗り物を用意しましたので」

でも飛行機でもフランスまで２時間は無理だ…いったいどうやって……

「主。時が満ちましたよ。お乗りください」

クロハはそう言って自分の背中をポンポンと叩いた

「え？背中……？」

背中に乗れというのか？クロハが飛ぶというのか？

「馬鹿！！落ちたら死ぬだろこれ…」

「大丈夫です主。ちゃんとおぶってくので」

無理やりクロハは俺の足を掴み「よいしょ」っと背中に乗せた

「重くないのか？」

「これくらい軽いですよ」

するとクロハは俺をおぶったまま外に出た

「発射…１０９８７６」

まさか…

「５４３２１」

クロハの靴の裏から煙と炎が出てきた

キュイイイイイイイイイイン

フワリ

「嘘だろおおおおお！！！！！！」

空に浮いてる！怖いいいいいい!

｢受け入れろよ。これが定めだ」

「五月蝿い」

怖い。絶叫マシーンよりはるかに怖い

「降ろせ！！！マジで死ぬ」

「おやおや…ここでおろしたら死にますよ？wwwww」

クロハはクルリと向きを変え、仰向けになった

「主…顔色が悪いですよ～。ああ主の顔が見えるだけで愉快だ」

「うる…さい…」

「おや…今度は赤くなりましたね」

ウザイ

正直に言おうウザイ

「いまウザいと聞こえたような…」

「気のせいだ」

こんなことをしているあいだにあっという間にフランスについた

「おいクロハ…なんでフランスにしたんだ」

「フランスは同性恋愛が多いからですよ」

「おい俺は同性じゃないからな？アヤカがいるからな？」

こんな感じで旅行はスタートした