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過去編 貴方目線 ページ2

長「お父さんー♪」

父「なんだい?美樹」
長「今日なんの日か覚えてる?」
父「もちろん」
三「え?なんの日?」
父「美樹と砂月の誕生日だよ!!」
………………
長三「やったーーーー」
母「もう5歳なのね♪今日のご飯は美味しいわよ♪」
……………ざけんなよ
向こうから笑い声が聞こえる
憎い…親が…姉貴が…
憎くてたまらない
母「これあんたのご飯」
そう言いながら乱暴に皿を床に置き
乱暴にドアを閉める
今日は私も誕生日なのに…
皿の上には腐りかけた食事がある
しかも野菜だ
え?此処はどこかって?
物置部屋だ…
私は勉強ができない
だから物置部屋に閉じ込められている
でも出入りができないというわけではない
深夜には出られる
でも何もない
部屋の外から飛べない鳥が弱々しく鳴く
私と一緒だ……
勉強だけで私の人生は変わってしまった
妹は末っ子だ……
親に可愛がられてもおかしくはない
でもなぜ姉貴も?
なぜ妹以上に姉貴が可愛がられているんだ?
姉貴は可愛い部屋がある 私は物置部屋だ
姉貴はフカフカで暖かいベッドがある 私は冷たい床だ
姉貴は美味しい食事を食べている 私は腐りかけた美味しくない食事だ
姉貴は可愛い洋服や欲しいものをたくさん持っている 私はボロボロで少し臭うワンピで何も買ってもらえない
だけどちゃんと神は私を見てくれてるんだな
私は姉妹の中でも一番最強な『壊す』力を持っている
今日は姉貴に復讐する
暗い部屋で私はそう思った

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作者名:小雨 リリア | 作成日時:2015年1月12日 0時

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