0-19◆いざ出陣 ページ22
-一方、その頃-
紅羽「出陣って……どこへ行くの？」
ｺﾝﾉｽｹ「まずは、この時代へ行ってもらいます。」
ブランは、こんのすけから資料を受け取る。
「1582年……ほんのうじのへん……か？」
紅羽「合ってるよ。本能寺の変。織田信長が襲撃された有名な事件だね。」
紅羽はブランの背後から資料を見る。
そこには、本能寺の変について細かいことが書いている。
紅羽「ふ〜ん……。ここまで明細に記載されてるなんて……政府も良い方向に成長したか。」
「何言ってんだ。政府なんて……」
___偽善の塊だろ。
その言葉を、噛み締める。
変なことを言って、処罰を受ければ取り返しのつかないことになると考えたからだ。
「……昔と変わらねぇだろ。」
紅羽「……ふ、それもそうですね。」
「加州、お前が隊長だ。」
加州「えぇ？俺が隊長…？」
「？嫌だったか？」
加州「そういう訳じゃないけど……」
「五虎退も来てくれ。」
五虎退「はっ…はいっ！」
紅羽「まさか……主様、行くの？」
「たりめーだろ。俺だって碧やノーヴァに鍛えてもらったんだ。」
紅羽「そっか……。」
紅羽は大袈裟に悲しそうな顔をする。
するとブランは顔を顰める。
「おまえ……何歳だよ。」
紅羽「37歳。」
「大人がんな顔するな。」
紅羽「あーい。」
ｺﾝﾉｽｹ「主様、こちらを。」
「？お守り……？」
ブランはこんのすけから何かのお守りをもらう。
紅羽「どうやら、それを刀剣に持たせれば刀剣破壊を1回だけ防ぐことができるっぽい。」
「なるほどな……今回は……」
紅羽「どっちでもいいんじゃない？」
「そうだな……隊長の加州でいいか。」
加州「いーじゃん、いーじゃん！」
ブランは、紅羽から紙袋を受け取る。
そこには……。
「なんだこれ……？」
装備が入っていた。
紅羽「頑張ってよ、主様。」
「当たり前だろ？……行ってくる。」
こうして、ブランは刀剣男士2振りを連れて出陣をした。
紅羽は、無事を祈るのみ。
紅羽「頑張ってくれよ……主様が死んだら俺は……」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：月夜 | 作成日時：2024年2月5日 18時
