【文アル】不仲な特務司書と審神者【刀剣乱舞】 (ページ18)

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0-15◆別れたメンバーページ18

？『……！……！シェイア！！』

シェイアは、耳元で自分の名前を大きな声で叫ばれたため、慌てて耳を塞ぎながら起きる。

『あ……すみません。』

自分のズボンについている草を払いながら立ち上がる。
そこは、自然豊かな場所だった。

織田『どうやら、他2人と逸れてもたみたいやね。』
太宰『オダサクでよかった…。志賀だったら耐えられなかったわ。』
『その代わり、僕の耳が壊れそうになりましたが？』
太宰『スマン。』

やれやれ、と思いながら辺りを見渡す。
そこには、川があった。

しかもそこには“2人”の人物がいた。
1人は大人だが、もう1人は子供だった。
この物語には合わないような風貌の子供。

白い髪に、水色の瞳。
朗らかな笑みを浮かべながら川に足をつけている。

太宰『あれが、新美南吉？子供じゃん。』
『ですがこの物語とは、容姿があっていませんよ。』

うーん……と考えていると、織田が声を上げる。

織田『お2人さん、あれがごんとちゃう！？』

織田が指を差すところには、1匹のキツネがいた。
こそこそと動いている。

碧《主様方、聞こえておりますか？》
『碧さん！？』
碧《どうやら、俺が本を読むことで対話が可能らしいです。……あれがごんです。様子を見て下さい。》
『はい。』

碧に言われた通りに、様子を見てみる。
すると、兵十が見ていない隙をついて鰻を奪う。
すると、それに気づいた少年が大きな声で言う。

少年『あぁ〜！！ウナギが！！』
兵十『うわっ！！盗人キツネめ！！返せ！！』

2人が慌ててごんを追うも、
すばしっこいごんを捕まえることはできなかった。

『……あの少年は一体。』
碧《恐らくあれが新美南吉でしょう。童話を書いていたから、子供の姿の姿なんだと思います。》
『なるほど。』