0-10◆初期刀 ページ13
「……初期刀、か。」
ブランは、5振り(刀剣男士の単位は◯振り)の中からこの本丸の記念すべき1振り目を選んでいる最中である。
が、しかし……。
「……名前、難しすぎね？」
外人でもあるブランとシェイアは、名前の漢字が難しすぎてよくわからない状況に陥っている。
『どーします？文豪さんは話を聞いたことがあったから大丈夫でしたが、刀剣さんの話なんて聞いたことないですよ？』
その言葉を聞いたブランは察した。
___こいつ、これが狙いで特務司書を選んだな。
……と。
「……コイツだな。」
ブランがとある1振りを選ぶと、
その1振りが姿を表す。
先程の文豪については「転生」させたという形で現れたが、刀剣男士達に関しては「顕現」させたという表現が正しい。
その1振りは、ブランの方を向いて自己紹介する。
加州「俺、加州清光。川の下の子、河原の子ってね。扱いにくいが性能はピカイチ、いつでも使いこなせて可愛がってくれて、あと着飾ってくれる人大募集してるよ。」
紅羽「加州清光……えっと、新撰組の沖田総司が使っていた刀で、有名な池田屋事件の時も使われていた刀。確か江戸時代らへん。」
碧「よくそこまでわかるな。」
紅羽「ちっさい頃に叩き込まれたからね。」
「自己紹介サンキュー。俺は今日から審神者になったブラン・ローズウェイだ。歴史を守る為によろしく頼む。」
加州「アンタが新しい主？よろしく。」
『初めまして。シェイア・ローズウェイです。審神者ではありませんが仲間ではあります。よろしくお願いします。』
加州「よろしく。」
碧「執事の碧だ。」
紅羽「同じくの紅羽。」
自己紹介を終えると、
何かが現れる。
ｺﾝﾉｽｹ「初めまして。私は「こんのすけ」と申します。案内人を務めさせて頂きますので以後お見知りおきを。」
「……また喋る動物か。」
『館長代理で慣れましたね。』
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作者名：月夜 | 作成日時：2024年2月5日 18時
