25話 ページ27
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｢待っていたぞ。……海の子よ。｣
鏡の間の入口付近が発光したと思えば、マレウスは粒子と共に現れた。
｢わざわざお迎えしてくれてありがとう。
妖精の王様。｣
俺がマレウスの口調を真似して言うと、マレウスはニｨと口角を上げた。
俺はそんなにマレウスを見てから、口を開く。
｢マレウスに頼みたいことがあるんだ……いや、マレウスにしか頼めない。｣
｢真実を知りたいのだろう。｣
俺の声に重ねて言うマレウスは心底楽しげに答えた。
｢お前がそう言ってくれて僕は嬉しいぞ……何せ“ 海の死神”を一目見ておきたかったからな。｣
｢……それが俺の事だって言うのは、知ってる。
でもその記憶は俺には無い。だから思い出したいんだ。｣
｢何の為に。｣
そう問われ、黙ってしまう。
何の為に。俺は俺の過去を何の為に思い出すのか。思い出すことはきっとあまり良くないんだろう。
なら、どうして思い出したいのか。
頭にフロイド、ジェイド、アズールの声が響く。みんな自分の名を呼んでくれている筈なのにいつも違和感があった。
フロイドに辛い思いをさせ、きっとジェイドも勘づいてフロイドに問うだろう。
もう気づいている気もするが。
何の為に。
その答えはもう俺は知っている。
｢フロイドやジェイド、アズールの為に。俺は自分の真の姿を知って、過去を償う。｣
｢どうして。償うのだ。｣
今度は間髪入れずにマレウスの目をまっすぐ射抜き答えた。
｢もう一度、“兄弟”になる為に。｣
今度は正々堂々、胸を張って言えるようなお前たちの“兄”になりたい。
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らずぴす(サブ垢)(プロフ) - マカロンさん» 長い間すみません！少しあと一ヶ月経ったら更新しまくるのでよろしくお願いします！！ (2021年2月4日 7時) (
レス) id: 204a8b350b (このIDを非表示/違反報告)
マカロン - 久しぶりに見たら更新されてました！あ〜!!!続きが気になります！！ (2021年2月4日 0時) (レス) id: 2dc6582dc3 (このIDを非表示/違反報告)
らずぴす(サブ垢)(プロフ) - ラムさん» 長らくお待たせしてしまってすいません……！ (2020年12月2日 19時) (レス) id: 204a8b350b (このIDを非表示/違反報告)
ラム - 続きが気になる (2020年11月28日 21時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
らずぴす(サブ垢)(プロフ) - mioさん» 返信遅くなってすみません！コメントありがとうございます！！ (2020年11月13日 15時) (レス) id: 204a8b350b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らずぴす x他1人 | 作成日時：2020年9月20日 20時
