26話 ページ27
あれからだいたい3年の月日が流れた。 時と言うのはあっという間に過ぎていくもんだなとしみじみ思う。俺今何歳なんだろう。
特に何か起こるわけでもなく、平穏に俺のモブライフ(？)は過ぎていった。
今日を除いて
「あのー、なんで俺は此処に呼び出されているのでしょうかポートマフィア首領……森さん？だっけ。」
「おや、私の名前を知っているとは。太宰くんから教えてもらったのかな？」
ご名答。何故か俺はポートマフィアビルの最上階、即ち首領の部屋にご招待されたのだ。
……朱色の少年に半強制的に車に乗せられて来たんだけどね。
不思議、この人全然喋りやすい。相手側のコミュ力が高すぎて俺がそれに答えてるだけだからなんだけどね。
「いえ、祖父の独り言で貴方の事を言っていました。」
太宰から聞いたのもあるが……それを言うと危ない気がする。色々。
じぃちゃんからも本当に聞いてたしな。
「ほう、それは興味深い。ところで、A君。」
さすが首領、ってとこか。俺と名前は特定済みってわけだ。
俺はこの後とんでもない事を耳にする。
「ポートマフィアに入る気は無いかい？」
「お断りします。」
俺はそう言われた瞬間、丁重にお断り申し上げた。嫌だもん。モブライフじゃなくなるもん！
首領は目を見開き、そして軽く微笑んだ。
「そう来ると思ったよ。いいだろう、今は諦めよう。」
「……なんなんですか本当に。」
そう項垂れると首領が謎めいた笑みを浮かべなんなんだろうねえ、と言った。
「……何度も話題を変えて済まないが、太宰君と中也君という君を攫ってきた子、居ただろう？二人は相棒同士で双黒、と呼ばれる程強いんだ。敵無しなんだよ。」
なんで急に……でもなんか、俺を定めているようにも見える。
「いいんじゃないですか？ダイヤはダイヤでしか磨けないですし。」
そう言うと首領は目を細めた。
「君、苗字は？」
「夏目、です。夏目A。」
俺がそういうと首領は少し驚いた表情をして、成程、と呟いた。
「君のおじいさんとは少々面識があってねぇ。恩があるんだ。本当は君をここから出さないつもりだったんだけど、帰っていいよ。」
漱石じぃちゃんんんんん！なんでポートマフィア首領と面識があるの？しかもなんで首領の恩人なの？
俺はここで覚ってしまった。
俺の人生……モブライフは、もう生まれた瞬間からモブライフではなかったということを。
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らずぴす(プロフ) - *ふわ*さん» ありがとうございます！とっても嬉しいです！！更新頑張ります！ (2019年5月1日 15時) (
レス) id: cd5ea6550c (このIDを非表示/違反報告)
*ふわ* - 初コメ失礼致します！主人公くんの性格その他もろもろ込みでこの作品のファンです！！更新頑張ってください！応援してます！！ (2019年4月30日 20時) (レス) id: 18cb4fa1f4 (このIDを非表示/違反報告)
らずぴす(プロフ) - 薙(nagi)さん» ありがとうございます！そう言って貰えて嬉しいです！ (2019年4月28日 21時) (レス) id: cd5ea6550c (このIDを非表示/違反報告)
薙(nagi) - 好きです((設定とか主人公の立ち位置が好みです！もう産まれてきてくれてありがとう！(？) (2019年4月28日 19時) (レス) id: ea3376027d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らずぴす | 作成日時：2019年4月19日 19時
