看病５ ページ36
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バキッ！！という音とともに女が吹っ飛んだ。
周りがきゃああとわめき叫ぶ中、ノアに力の限り平手で殴られた女は何が起こったのかわかっていない様子で頬と耳の熱さに唖然としている。
あっけにとられている女の髪を鷲掴みにしたノアはそのまま彼女を化粧棚の前まで引きずっていく。
「い゛た゛い゛っ！！！痛い痛い痛い！！！！！な、に、すんのよぉ！！」
目に涙を浮かべ抵抗する女に、人を人とも思わないような態度のノアは噛みつくような目で睨み、凄みさえ感じる声で言い放つ。
｢あ？馬鹿に躾してやんだよ｣
女の頭を掴んだまま空いた方の手で飾りのついた器を取り出すと、中身を女の頭頂からぶちまけた。
｢よかったな、これで愛するレヴィア様と同じだ」
｢いずれ全身に毒が回る。眼窩は落ちくぼみ枯れ枝のような手足に死人のような肌が手に入るぞ｣
げほげほと咳き込む女の髪を引っ張りあげたノアの目は暗い。
｢いちばんきれいだから、レヴィアさまもおよろこびになるとおもって……｣
｢まだ分かんねえのか！毒だっつってんだろ！！｣
床に零れた粉を指で取り女の顎を掴みあげる。
｢誰が自分のガキ殺した
舌打ちをして突き飛ばすように頭から手を離すと、髪の毛が数本ついてきた。
女はかたかたと震えながらゆるして、ゆるしてと繰り返している。
｢さっさと口ゆすいで顔洗ってこい｣
よたよたと部屋を出た女を見送って、今度はびくびくと身を寄せあって怯えている周りの侍女たちに向き直った。
｢おい、病人に障るだろ。さっさと窓開けて掃除しろ｣
自分が床を毒まみれにしたことを棚に上げて命令する。
侍女たちは肩をびくつかせて、蜘蛛の子を散らすように掃除用具を取りに部屋を出ていった。
腕を組み、ため息混じりの声を漏らす。
｢女ってのは、分からねぇもんだな｣
入口に凭れ様子見をしていたリヴァイの存在などすっかり忘れていたノアは急激に血が降りていくのを感じながら、やってしまったとその場に座り込んだ。
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寿司(プロフ) - 如月さん» コメントありがとうございます。お褒めの言葉、とてもありがたいです。続編についてですが修正のため一時公開を制限しておりました。只今パスワードを解除しましたのでお知らせいたします。これからもよろしくお願いします。 (12月15日 22時) (
レス) id: 43549444da (このIDを非表示/違反報告)
如月(プロフ) - とても好きな作品でいつも続きが気になっています。続きが気になって読みたいのですがパスワードを解除することはできないでしょうか？ (12月15日 17時) (レス) id: a8542e33a5 (このIDを非表示/違反報告)
寿司(プロフ) - アイカさん» コメントありがとうございます！拙文ではありますが楽しんでいただけると嬉しいです。 (11月21日 22時) (レス) id: 43549444da (このIDを非表示/違反報告)
アイカ(プロフ) - 自分の好きな漫画のクロスオーバー！！中々ない組み合わせなのでめちゃくちゃ嬉しいです！！ (11月7日 21時) (レス) @page16 id: bda3c5db2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：寿司 | 作成日時：2023年10月14日 23時
