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(ぽよ…?)

考えながら歩いていたせいで前を見ておらず、廊下の角で柔らかな何かに阻まれた。

「あなた、何様のつもり?」


顔を挙げると見知らぬ女たちに睨まれている。どうやら先輩方のようだが皆ノアより背が高く、頭二つ分も違う人もいる。


(はてさて、育ちがいいもんだなあ)

目についてしまうのは、その中でもノアの目の前に立つ彼女の胸元。色白で美しい肢体についた豊かなそれは1度生で拝見したいものだと思わされる。

「ちょっと!話聞いてんの!?」

おっといけない、少々不埒なことを考えている間ぼーっとしていたようだ。

「あなた新兵よね?それもただの」
「は、はあ」
「あんたみたいな子がどうして兵長のご指導を賜ってるのよ!!」

他にもぎゃあぎゃあと噛みついてきたのを要約すると、単にノアがリヴァイ直属の部下として働いていることが気に入らないらしい。

辞令が出たときすでに想定していたことではあれどそんなことを言われても正直に話したところで彼女たちは納得してくれなさそうだし、その理由の一つにノアの粗末な容姿もあるらしいのをひしひしと感じる。

話を聞いている限り彼女たちは兵長に恋慕に近い情を抱いているようだ。

どこから湧いてきたのか突然現れた女が、(彼女らがいうには)見目麗しく誇り高い兵士長の傍についていて、それが大して秀でた才能もないそばかす顔の地味で痩せた鶏がらのような奴だなんて目障りで仕方がない。それなら私に代わってくれ、とでも言いたげだ。


さてどうしたものか、ノアはそれほど利口ではない。

考えを適切に表現する語彙力を持ち合わせていないことも重なり上手く話せないこともしばしばである。

ただこれ以上黙っていては相手をさらに怒らせてしまいそうだ。



「つまり、皆様方は私に嫉妬しているのですか?」



バチンッと頬を打たれ、耳鳴りにじわりと汗が出る。


単刀直入に口をついた言葉はやはり間違っていたらしい。

後を追ってきた痛みをかばうように頬に手を当て、全員で5人か、私的制裁(リンチ)はされたくないなあなどと考えながら彼女たちに向き直った。




言い訳でも通じるだろうか。

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寿司(プロフ) - 如月さん» コメントありがとうございます。お褒めの言葉、とてもありがたいです。続編についてですが修正のため一時公開を制限しておりました。只今パスワードを解除しましたのでお知らせいたします。これからもよろしくお願いします。 (12月15日 22時) (レス) id: 43549444da (このIDを非表示/違反報告)
如月(プロフ) - とても好きな作品でいつも続きが気になっています。続きが気になって読みたいのですがパスワードを解除することはできないでしょうか? (12月15日 17時) (レス) id: a8542e33a5 (このIDを非表示/違反報告)
寿司(プロフ) - アイカさん» コメントありがとうございます!拙文ではありますが楽しんでいただけると嬉しいです。 (11月21日 22時) (レス) id: 43549444da (このIDを非表示/違反報告)
アイカ(プロフ) - 自分の好きな漫画のクロスオーバー!!中々ない組み合わせなのでめちゃくちゃ嬉しいです!! (11月7日 21時) (レス) @page16 id: bda3c5db2c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:寿司 | 作成日時:2023年10月14日 23時

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