３２ 間章 ページ32
早川side
「新人歓迎会？」
「そ！４課全員集まったことないしさ、親睦を深めつつ抱えてる問題をなくしましょ」
ホテルの事件から数日が経ち、俺は仕事に復帰していた。あの時負った傷はもう治り、傷跡すら見当たらない
ホテルを出た後姫野先輩に連れられて行った病院では貧血と言われただけで。
栄養失調もあるから一日だけ入院をしただけだった
俺と先輩は悪魔の情報を聞きそこへ車を走らせ、ビルの暗がりに潜んでいた悪魔を今倒したところだった
制服の胸のポケットにしまっている銃の悪魔の肉片。それを紐につるして常に持ち歩いている
今回もそれを悪魔の死骸にかざしてみると小さな反応を見せた
「問題？」
「それがさ――…」
肉片の反応する場所に、ためらわずに手を入れる。最初こそ嫌悪感をもっていたが、今となっては大したことはない。肉片が見つけれるならそれ以上喜ばしい事もない
あった
すごく小さくて見逃しそうになるが、肉片を持っているおかげで見逃さない。赤く染まっている破片をハンカチで拭い、ペンダントトップのようになっている破片を近づけるとカチリと引き寄せ合った
それをなくさないようにハンカチにくるんで制服のポケットにしまう
いつの間にか先輩は煙草を口に咥えていて、ならうように尻のポケットから箱を出すと一本口に咥えた
「ほい」
先輩がライターを差し出してくる。ジッと石の擦れる音と同時に火がつくとタバコの先端を熱した
「A君とうまくいってないんだって？」
Aという名前に眉が寄った
「デンジ君と魔人ちゃんが心配してたぞ？ 辛気臭くてメシマズだ〜って」
「あいつらは飯が美味けりゃ何でもいいんですよ」
「ホテルの時に煙草ほしいって戻ってきたじゃん？ あの時なんかあったでしょ」
この人は変に勘が鋭くて嫌になる時がある。普段は何も考えてませんみたいな顔をしているのに
そう。アイツを殴った後煙草をもらいに行った
あの時は俺がどうかしていたんだ
『その体は殺して奪ったものか？それとも亡骸を利用しただけか？』
こんな質問に意味なんかないのに
アイツの答えに血が上った
だから殴ってしまったが、殴られたときのアイツの悲しそうな顔が頭から離れない
いつだったかデンジに言われた『悪魔と友達になれるならなりてえよ』という言葉が
アイツを見ているとひどく思い出されて、考えないようにするのに必死だった
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ブブ(プロフ) - ととさん» また読んで下さってありがとうございます(*^^*) ととさんもお体には落ちをつけくださいね！少し油断すると風邪を引きそうになりますから！ (2022年12月10日 7時) (
レス) id: 1b530ea863 (このIDを非表示/違反報告)
とと - どんどん面白くなっていきますね〜！！体調不良に気をつけて下さいね！ (2022年12月9日 17時) (レス) @page29 id: 4f3997e613 (このIDを非表示/違反報告)
ブブ(プロフ) - 佐藤さん» コメントありがとうございます！嬉しいです♡ ありがとうございます、佐藤さんもお体にはお気を付けくださいね(#^^#)お暇なときにでも読んでいただけたら嬉しいです♪ (2022年11月25日 20時) (レス) id: a83a72b2d4 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤 - コメント失礼します。とても面白いです！お体に気を付けて作者様の無理のないようこれからも頑張ってください！応援しています！ (2022年11月25日 9時) (レス) @page15 id: 76e6162b40 (このIDを非表示/違反報告)
とと - はい！読ませて頂きます！ (2022年11月25日 1時) (レス) @page15 id: 4f3997e613 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブブ | 作成日時：2022年11月14日 15時
