検索窓
今日:10 hit、昨日:3 hit、合計:64,980 hit

___________________ ページ30

.








「あ、待って」

裕「買おうや」

「違うの」

裕「何が?」

「こっちの子が欲しいの」


少し恥ずかしそうに、違う色の同じぬいぐるみを差し出す。


裕「わかった(笑)」

「今5歳児って思ってるでしょ」

裕「俺の娘はマイロとアルビーで充分なんやけどなー」

「もう、そうやって茶化す」

裕「でも5歳児抱かれへんしなー?」


意地悪そうな視線を送って、裕太は写真立てとともにレジへと持っていった。


こうして2人は動物園を後にして、自宅の方に向かう。


裕「可愛いやん」


タクシーの車内でAのぬいぐるみを出して見つめている裕太。


「ん、可愛いね」

裕「この子見つめてるAちゃんも可愛かったけどな?」

「もう、私のことはいいから」

裕「素直に欲しいって言ったらよかったのに」

「だって...もうこんな歳になってぬいぐるみ買ってもなーって...思っちゃったんだもん」

裕「そんなん気にすることちゃうやろ」

「そうかもしれないけど」

裕「別に俺はAちゃんちがぬいぐるみだらけでも平気やで」

「ん...」


恥ずかしそうに俯くと、裕太が優しく手を取った。


裕「夕飯、何にする?」

「何か作ろうか」

裕「じゃあ、和食がいい」

「肉じゃがとか?」

裕「ん、そういうやつがいい」


わかった、と言って近所のスーパーでタクシーを降りた。


裕太がカゴを持って、反対の手でAの手を握る。


いつも通りの光景。


裕「肉あるん」

「ん、冷凍してるのがある」

裕「他に何かいる?」

「んー、多分大丈夫だと思う」

裕「じゃあ行こか」


こうして2人はAの家に帰ってきた。


「ゆっくりしてていいよ?」

裕「野菜の皮むきくらいするって」

「じゃあ...お願いします」


Aと付き合って半年ほどで、以前に比べてグッと料理のスキルが上がった裕太。


それもこれも、Aの手伝いをするためにAから教わったおかげ。


裕「これでいい?」

「ん、上出来」


後はゆっくりしてて、と言うAを裕太はまたじーっと見つめる。


「じゃあ...今日は切るとこまでお願いします(笑)」


そう言うと、満足げにAに切り方を教わった。


こうして2人は出来上がった夕飯を仲良く食べる。


「口があるんだから、言いたいことは言ってくれたらいいのに」

裕「Aちゃんも結構無言で訴える時あるで」

「そうかな?」

裕「絶対あるって」


結局似た者同士の2人なのだった。









EP3 -The End-

_____Episode 4____→←____い_____________



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (69 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
316人がお気に入り
設定タグ:GENERATIONS , 中務裕太   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

べてぃ。(プロフ) - aggyさん» ありがとうございます!ほのぼのした感じが伝わって嬉しいです(^^)今後とも、よろしくお願いします! (2020年1月21日 11時) (レス) id: adc0117cbb (このIDを非表示/違反報告)
べてぃ。(プロフ) - BBZ-rarayupiさん» 返信遅くなりました。そう行ってくださると嬉しいです(^^)今後ともよろしくお願いします。 (2020年1月21日 11時) (レス) id: adc0117cbb (このIDを非表示/違反報告)
aggy(プロフ) - 完結、お疲れ様でした。ほのぼのてした感じで、可愛いカッコいい裕太くん最高でした!めっちゃきゅんきゅんしました〜! (2020年1月20日 22時) (レス) id: 4fbf4fb7f7 (このIDを非表示/違反報告)
BBZ-rarayupi(プロフ) - もう、きゅんきゅんしすぎてじあわぜ〜です笑 (2019年12月29日 23時) (レス) id: 44d872b8cc (このIDを非表示/違反報告)
べてぃ。(プロフ) - こことさん» ありがとうございます!そう言ってもらえて嬉しいです(^^) (2019年12月20日 3時) (レス) id: adc0117cbb (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:べてぃ。 | 作成日時:2019年11月6日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。