____い_____________ ページ29
.
入場チケットを買って中に入ると、動物たちを眺めながら1番の目的であるふれあい動物園へと向かう。
「わー、可愛い!見て、ペンギン」
裕「可愛いな」
「天気がいいから気持ち良さそう」
裕「やなー。あれ親子かな?」
「ぽいねー。可愛いなー」
そう言いながら柵に手を乗せたAを見て、すかさず裕太はその手を握った。
「え?ダメでしょ」
そう言って手を解こうとするが、全く効果はなかった。
裕「はぐれたらあかんから」
そう言って顔を逸らした裕太の頬は赤く染まっていた。
「意外と空いてるけどね?」
茶化すようにそう言われ更に恥ずかしそうな裕太。
裕「それ以上言ったらキスするからな」
「ん...わかった」
本当は手を握りたかったようで、Aも幸せそうに笑っていた。
こうして2人は仲良く歩いてやっとふれあい動物園に到着した。
「わー、可愛い」
そう言ってAは裕太の手を解いてモルモットの元へ行ってしまった。
裕「ちょっと、勝手に行かんとってや」
慌てて追いかけたが、Aは全く気にしていない様子。
「ねぇ見てー」
そう言って子供のように手に乗せたモルモットを見せる。
裕「ふふっ(笑)」
「え、何で笑うの」
裕「Aちゃん、今5歳児やで(笑)」
そう言いながらも、しっかりその姿を写真に収めた。
「裕太くんに言われたくないですけどー」
そう言いながらも、裕太の手を引いて子供のようにはしゃいだAを、微笑ましそうに見つめていた裕太だった。
帰りにお土産屋に立ち寄った。
特に何か買おうと思ったわけではなかったが、思い出に念のため、と入ってみた。
しばらくそれぞれ物色していたら、Aがぬいぐるみのコーナーでジーッと停止しているのに気付いた。
裕「どうしたん」
近寄ってみると、モルモットのぬいぐるみを見つめていたようだった。
裕「欲しいん?」
「んー...」
裕「買おうか?」
「んー...」
何か葛藤しているのか、ハッキリと返事をしない。
裕「なぁ、あっちにハリネズミの写真立てあったんやけど」
「そうなの?」
裕「それと一緒に買おうか」
「んー...」
ぬいぐるみのことになると、返事を渋るAを不思議そうに覗き込む。
裕「そんな大きくないし、俺買うよ?」
「ん...でも」
裕「欲しいんちゃうん」
「欲しいけど」
裕「じゃあ買お」
そう言って裕太はぬいぐるみを手に取る。
.
___________________→←____強_____________
316人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
べてぃ。(プロフ) - aggyさん» ありがとうございます!ほのぼのした感じが伝わって嬉しいです(^^)今後とも、よろしくお願いします! (2020年1月21日 11時) (レス) id: adc0117cbb (このIDを非表示/違反報告)
べてぃ。(プロフ) - BBZ-rarayupiさん» 返信遅くなりました。そう行ってくださると嬉しいです(^^)今後ともよろしくお願いします。 (2020年1月21日 11時) (レス) id: adc0117cbb (このIDを非表示/違反報告)
aggy(プロフ) - 完結、お疲れ様でした。ほのぼのてした感じで、可愛いカッコいい裕太くん最高でした!めっちゃきゅんきゅんしました〜! (2020年1月20日 22時) (レス) id: 4fbf4fb7f7 (このIDを非表示/違反報告)
BBZ-rarayupi(プロフ) - もう、きゅんきゅんしすぎてじあわぜ〜です笑 (2019年12月29日 23時) (レス) id: 44d872b8cc (このIDを非表示/違反報告)
べてぃ。(プロフ) - こことさん» ありがとうございます!そう言ってもらえて嬉しいです(^^) (2019年12月20日 3時) (レス) id: adc0117cbb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:べてぃ。 | 作成日時:2019年11月6日 0時