____強_____________ ページ28
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裕「寝てていいよ?」
「んー...そうしたいけど」
そう言って必死に目を開けると、ゼロ距離で見つめてくる裕太がぼんやりと見える。
裕「したいけど?」
「そうさせてくれなさそうだから」
Aが裕太の頬に手を添えれば、裕太はしてやったりな表情を見せた。
こうして朝方から2人は愛を確かめ合った。
予定時刻になって、アラームの音が鳴り響く。
「んー...うるさっ」
そう言いながらアラームを止めると、目覚めのいい裕太が覗き込んでくる。
「わかってるから...」
裕「何も言ってへんやん(笑)」
「動物園行くよーって言いたいんでしょ?」
でももう少しだけ、と枕に顔を埋めた。
裕太は先にベッドを出て、自分の身支度をすることに決めた。
平日とはいえ人が多いかもしれないので、なるべく目立たなさそうな服を選んで着替える。
早々と身支度を済ませて寝室を覗きに行けば、ちょうどベッドから出たAの姿があった。
裕「おはよう」
「おはよう。もう準備終わっちゃったんだ(笑)」
そう言って微笑めば、Aも早速着替えを始めようと裕太の家に置いていた洋服を手に取った。
「ずっと見てるの?」
裕「あかん?」
「いや、必要あるのかなって(笑)」
裕「さっきも見たんやからええやろ」
恥ずかしげもなくそう言えば、Aの頬がほんのり赤くなる。
こうして裕太に監視されながら身支度を済ませると、2人はやっと家を後にした。
付き合う前から行っているパン屋で軽くお腹を満たすと、タクシーに乗って目的地へと向かう。
「今結構楽しいでしょ」
タクシーの車内で裕太に問いかけると、何で?、と不思議そうな顔をしている。
「何となく。昨日から無言の圧を感じすぎてそう思っただけ(笑)」
裕「圧なんてかけてへんやん(笑)」
「充分圧だったよ(笑)」
そんなことを言いながら笑い合っていると、あっという間に目的地へと到着した。
真昼間の公共の場だからと思い、Aが自分のポケットに手を突っ込むと、また裕太の無言の圧が押し寄せる。
「え?」
裕「ん」
手を差し出してくる裕太だったが、Aは渋っている様子。
「ほら、早く入ろう?」
そう言ってAが歩き始めれば、一応ついて来る裕太だったが、A側の手は行き場をなくしている様子。
反対の手だけポケットに入れて、Aの側を歩く。
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べてぃ。(プロフ) - aggyさん» ありがとうございます!ほのぼのした感じが伝わって嬉しいです(^^)今後とも、よろしくお願いします! (2020年1月21日 11時) (レス) id: adc0117cbb (このIDを非表示/違反報告)
べてぃ。(プロフ) - BBZ-rarayupiさん» 返信遅くなりました。そう行ってくださると嬉しいです(^^)今後ともよろしくお願いします。 (2020年1月21日 11時) (レス) id: adc0117cbb (このIDを非表示/違反報告)
aggy(プロフ) - 完結、お疲れ様でした。ほのぼのてした感じで、可愛いカッコいい裕太くん最高でした!めっちゃきゅんきゅんしました〜! (2020年1月20日 22時) (レス) id: 4fbf4fb7f7 (このIDを非表示/違反報告)
BBZ-rarayupi(プロフ) - もう、きゅんきゅんしすぎてじあわぜ〜です笑 (2019年12月29日 23時) (レス) id: 44d872b8cc (このIDを非表示/違反報告)
べてぃ。(プロフ) - こことさん» ありがとうございます!そう言ってもらえて嬉しいです(^^) (2019年12月20日 3時) (レス) id: adc0117cbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:べてぃ。 | 作成日時:2019年11月6日 0時