【ﾌﾞﾗｺﾝ】part３千秋の妹が色々とヤバイのだが…

【100】名探偵コナンちゃん ページ9

〜〜〜sideコナン〜〜〜〜




コナン「うーーむっ」




国語の授業を受けながら、長谷川コナンは器用にシャープペンシルをくるくると廻す。



これは、なにかを考えているときの彼女の癖だった。



コナン(……まさかね、うん。……でもなぁ)




考えているのは、黒板に書かれた「森鴎外:舞姫」についての問題ではない。




舞姫の主人公(&その作者)が酷い男だということは、ずいぶん前から知っている。




彼女が考えているのは、その黒板よりもっと後ろ__




自分の席から３つほど前に座る美少女と美少年のことだった。




コナン(……いくら同じマンションだからって、家族水入らずのイベントに他人を呼ぶかしら)



先ほど、少ない時間でコナンは親友、Aから朝日奈家との間柄を聞いた。




『人気アイドルの風斗と同じマンションに住んでいて、彼の家族とも仲良くしている』



別にそれを黙っていたAを責める気はない。もちろん、羨ましむ気持ちもない。




しかし、彼女の話を聞いていると、ときどき「は？ え？」っと言いたくなる節が出てくる。



コナン(……１３男に１人の女の子で構成された朝日奈家。 その女の子のためにAが家族イベントに呼ばれているとも考えられるけど……そんな頻繁になんておかしい話よね)




それに、さっきの朝日奈風斗。




コナン(料理が上手なお兄さんがいるなら、その人にサンドイッチを作ってもらえばいいのに。それか、彼がファンに頼めば皆が喜んでサンドイッチを作って持っていくはず)



わざわざAに作らせることはない。




コナン(……それに他の兄弟に渡すときには"僕のリクエストだって絶対に言え"だなんて)




他の兄弟へのあてつけ？



それとも、ただ単に自己アピールしたかっただけなのかしら？



コナンは、廻していたペンを止め、再び３つ前の席に座る風斗を見る。



コナン(まぁ___もし……もしもだけど朝日奈風斗がAを好きだとしたら、私は………)














応援しちゃう………かもね。



お似合いの美少年&美少女だし。




〜〜〜〜sideコナン終〜〜〜〜

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