【ﾌﾞﾗｺﾝ】part３千秋の妹が色々とヤバイのだが…

【129】雅臣の葛藤 ページ43

〜〜side雅臣〜〜





雅臣(ああっ……僕は何てことをしてしまったんだろう!!!)



朝起きて、
リビングへ行って、
兄弟たちと朝食を食べる。

片付けをして、
自分の部屋で仕事をして、
弥に誘われ外出する。

バスの中、
電車の中、
そしてテレビ局の会場の中。


いつもと変わらない日常。しかし、雅臣の頭の中は、只ひとつの悩みで満たされていた。



昨日__



花見から帰って、自室でシャワーを浴びて、ようやく酒の酔いがさめて気付いたこと。



雅臣(僕は……Aちゃんにナニを……した？)



絡まれていた彼女を助けたのは男として当たり前のこと。



でも、その後……



僕は怯えている彼女に……



無理矢理……



雅臣(……最悪だ……)



自分をいくら叱責しても足りなかった。なぜなら雅臣がしたことは、大人の男として最低の行為だったのだ。



雅臣(……弱っているAちゃんに無理矢理キスするなんて……)



酒の勢いだった__なんて言い訳にもならない。怯えていたからって……キスして良いはずがない。しかも、相手は女子高生で、自分は30にもなるオッサン。



場合によれば__犯罪だ。



雅臣(きっと……嫌われただろうな)



彼女は優しいから兄弟には言わないだろう。あの時も、何も言わなかった。



雅臣(いや、もしかしたらショックで言えなかったのかも……)



彼女は酔っ払いに絡まれて、
さらには助けてくれた酔っ払いにも襲われたのだ__




雅臣(ああっ、何てことをしてしまったんだろう)



僕は変態だ。
最低、最悪の男だ。




雅臣(彼女に合わせる顔かない。もちろん……お土産ごときで許してもらえるはずはない)



雅臣は次にAと会うのが怖かった。



〜〜side雅臣 修了〜〜

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