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【118】酔っているのは? ページ29

A「んっ……………」




雅臣「…………。」




そして重なった2人の唇。



息ができなくなる。



A(……雅臣さん)



しかし、Aは抵抗しなかった。



目を閉じて




雅臣の唇の温もりをゆっくりと感じている。



A(……あたたかい……雅臣さん)



雅臣に助けられたせいか、その温かさがとても安心する。



A(……私、酔ってるの……かも)




雅臣か匂う酒のにおい。



その匂いに酔ってしまったかのように、Aの頭はぼーっとしていた。




まるで夢の中にいるみたいである。



雅臣「……Aちゃん」




一旦、口を放して、再度 口を付ける。



角度をかえ、




舌をいれ、



何度も何度も口を重ねる。



A「ふっ……んっ」



雅臣「Aちゃん……んんっ」



クチクチと口の中で2人の唾液が掻き混ざり、粘着のある水音をたてた。



雅臣「…………もう……1かいっ」




雅臣はAの口の中を舌で撫でる。




2人は夢中だった。




時間も忘れ、理性も忘れ、お互いを求めあった。



A(……雅臣さん)




Aの意識は朦朧としていた。




何も考えず、ただ雅臣からのキスを素直に受け止めている。




しかし、




夢のような時間は、簡単に終止符をうたれるのだ。



今回も2人を裂くように、邪魔が入った。




ピラララ〜♪ピ〜♪




雅臣&A(ビクッ!!!!)




Aの__携帯電話の着信音だった。



陽気なリズムが、熱くなっていた2人の酔いを冷まさせる。



A「…………。」



雅臣「…………。」



唇を放した2人は、しばし無言になる。




夢は__覚めてしまった。




雅臣「えっと……その………出ないの?」




A「……は、はい////」




携帯の画面を開くと、そこには[朝日奈右京]の名前が表示されていた。




おそらく、いつまでたってもAが戻ってこないので心配をして連絡を寄越したのだろう。




A「……あのっ……右京さんから……です。きっと私が戻らないから……心配して……」




雅臣「……そう」




電話に出ると案の定__予想していた内容だった。



Aは右京に「今すぐ戻ります」と答える。




A「…………。」



雅臣「…………。」




それから2人はトイレに寄り、来た道を戻っていく。



その道中は最低限の言葉以外、



ほとんど話すことはなかった。

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作品ジャンル:アニメ
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美優 - 雅臣が何て言ったのか、これからの話が凄く気になります。更新頑張って下さい! (2018年3月19日 10時) (レス) id: 79c6c44529 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - すっごく面白いです。更新待ってます!! (2017年9月25日 7時) (レス) id: e2830e86e4 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になるのですが、このストーリーはこれで終わりなのでしょうか? (2017年3月7日 20時) (レス) id: 4e8990689c (このIDを非表示/違反報告)
☆NATU☆ - この小説大好きです。これからも応援しているので更新頑張ってください!! (2016年10月27日 17時) (レス) id: 1d0876d3b6 (このIDを非表示/違反報告)
智代 - 続ききになるなー!これからも応援してます! (2016年7月16日 23時) (レス) id: a125dbb856 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あややん | 作成日時:2014年11月3日 1時

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