【113】救世主は ページ24
男1「じゃぁ、行こうか〜。タクシーつかまえてあげるからね」
A「い、いや!」
Aが拒んでも、男は力づくで連れて行こうとする。
掴まれた肩や腕がギリギリとうなっていた。
A(だれか……助けて……)
Aの目から涙が1粒__また1粒と落ちていく。
身体はさきほどからブルブルと震えていた。
男1「あれ?震えてんの?かわゆいなぁ」
その姿を見て、男は唇をひきあげてゲヘヘヘヘと気持ち悪く微笑んだ。
Aの身体は引きずられるように動かされていく。
もうすぐ一般道にでる。
そうしたら終わりだ。
A「いやっ、いやっ、いやっ」
男1「嫌じゃないよ。あんまりワガママだと、おにいちゃん切れちゃうよ?」
A「いや!」
そして、また1歩__1歩と_着実に花見会場を出ていこうとする男。
すれ違う時にこちらを見てきた花見客も数人いたが、「きっと女の子が酔って、男が介抱しているんだな」とでも思われているのだろう。みんな、すぐに視線を戻してしまう。
だれもAがピンチだと気付いていない。
A「いや、放して! 触らないで!! この変態!!!」
男1「変態は酷いなあ。そんなこと言っちゃうと、あとで大変な目に合うよ」
?「大変な目ってどんな目ですか?」
Aを引っ張って歩く男の襟元を誰かが掴んだ。グゲッっという音が男の喉からでる。
男は即座に振り返り、その相手を睨み付けた。
男1「なにすんだ!?」
Aも涙でいっぱいになった目を声のした方向に向ける。
そこにいたのは
なんと
A「ま……まさ……おみ……さ…ん?」
さきほどまで、シートに座って酒を飲んでいたはずの『朝日奈雅臣』だった。
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美優 - 雅臣が何て言ったのか、これからの話が凄く気になります。更新頑張って下さい! (2018年3月19日 10時) (レス) id: 79c6c44529 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - すっごく面白いです。更新待ってます!! (2017年9月25日 7時) (レス) id: e2830e86e4 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になるのですが、このストーリーはこれで終わりなのでしょうか? (2017年3月7日 20時) (レス) id: 4e8990689c (このIDを非表示/違反報告)
☆NATU☆ - この小説大好きです。これからも応援しているので更新頑張ってください!! (2016年10月27日 17時) (レス) id: 1d0876d3b6 (このIDを非表示/違反報告)
智代 - 続ききになるなー!これからも応援してます! (2016年7月16日 23時) (レス) id: a125dbb856 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あややん | 作成日時:2014年11月3日 1時